マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

ベンツがイマイチ勝ちきれない理由 ~新しいBクラスを見てきました~

2012年04月30日 | 見てきました。
格好は・・・好みの問題ですかね。

ドイツ車の話が続いてしまいますが、
つい最近、買い物先でやっていたベンツの展示会に
新しいBクラスが置いてあったので、その感想です。

モーターショーでも詳しく展示されていました。

Bクラスは大きさ区分でいうところの
Cセグメントのハッチバックにあたる車です。
欧州車では一番の激戦区にある車ですね。
ただ、そう思うとこんなオッサン臭い車なんかよりも
もっと良い車はある気がしてきますが、
激戦区という事は客の多様性も多いという事なので、
こういう車が好きな人もいるのでしょう。
サツマイモの様な格好をしていた異形具合が
2周くらいして寧ろ格好良いかもと思ったデザインは
新型ではAクラスをそのまま大きくした様な
真っ当にオッサン臭いデザインに変わりました。
無駄に車高が高かった点も修正されて
見た目からも真っ当な車なんだろうなと想像出来ます。
つぶさに見ていくと色々な箇所がベンツらしく
しっかりと作り込まれていてます。
例えばラゲッジ掃き出しの傷がつき易い所に
アルミプレートで保護がされていたり、
リアシートのテーブルも筋交い的な補強が入っていて
簡単に折れ曲がらなそうになっていたり。
350万もする車なのにダイヤルがメッキではなくて
塗装だったり、シートが合皮だったり
部材は今時基準で考えてもチープなんですが、
車自体がしっかり作り込まれているので
道具と割り切った質実剛健車なのかなと
悪い印象無く見る事が出来ました。
ただ1点、缶バッヂの様なグリルのエンブレムは
余りにヘボいので止めた方が良いと思います。

エンジンは新開発の小排気量+ターボ

エンジンは確か新開発とモーターショーで言っていた
1.6のターボが積まれています。
このエンジンはこれからベンツの主力として
かなりの車種をカバーしていくんでしょうね。
Bクラスは車として好感が持てると思うのですが、
常について回る問題だと思いますが、
果たしてこの車を誰が買うのかという疑問が残ります。
言い換えれば、ベンツらしいのかというところです。
きっと、車は会社の経費で買うものと思っている様な
本来的なベンツユーザーがこの手の車が欲しくなったら
MLとかGLKを買う気がしますし、
何よりベンツなのにFFだという所に
この車がベンツユーザーの為の車ではなくて
ベンツに憧れを持っている層に対して
敷居を下げた車の範疇に収まっているところが
残念な印象があります。
つい最近、ベンツのF1活動に対して
常に懐疑的姿勢を貫いている勢力から
無駄金を使わないでベンツらしさを取り戻す事に金を使え
という提案がされています。
確かにBクラスを見ていると、
先ず最初にCセグメントの乗用車という概念があって、
そこに対して最適な車になっている印象があります。
そういうマーケット迎合な車作りは
大衆車メーカーがやるべき事であって、
ベンツはやってはいけない気が私はします。

個人的に一番ベンツらしい車だと思う車

翻って比較対象になるアウディはどうかというと、
先ず最初にアウディという信念があって
それを大きくしたり小さくしたりという車作りをしています。
そこがウケているという話は本でも読みますが、
本当に大きくなったり小さくなったりしているだけで
サイズ最適なアイデアが全く無いので
A3以下の車が良い車だとはあまり思えません。
ベンツにはかつて小ベンツと呼ばれていた
190シリーズという車がありました。
正しく今のアウディの様にEクラスをそのまま小さくした様な
格好だったり質感だったりしたのですが、
乗ってみるとEクラスとは全く違う事が分かりました。
特にシートの座らせ方が全く違っていて、
あの小ささでもしっかりと座れる設計に
当時大人子供だった高校生の私は驚きました。
ベンツは常日頃から車自体を発明した会社である
という自負を持っている会社ですが、
確かに車とはどういう物なのかを
一番正確に知っている会社だと思います。
新しいBクラスは良く出来ているなと思いましたが、
ベンツがこのサイズの車を作ったら、こうなるよな
という風の説得力はあまりありませんでした。
結局、最近のベンツがアウディ・BMWに負けているのは
Bクラスの様な車を作っているからな気がしますし、
ベンツがベンツらしくBクラスを作ったら
彼らなど足元にも及ばない車になるんだろうなと
想像もしてしまいます。
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完璧とやり過ぎの間くらい ~マイナーチェンジしたアウディA4(クワトロに限る)について~

2012年04月30日 | 見てきました。
大雑把に、変わったのはここみたいです。

2010年の勝手にカーオブザイヤーだった
アウディA4(クワトロに限る)がマイナーチェンジした
という話で見に行ってきました。
A4は1つ前の型に2回、
マイナーチェンジする前の車に2回乗っていて、
急な入り用で頭金が崩れなかったら
多分買っていただろうという出来事もあった
個人的に評価の高い車です。
ただし、FFの印象はあまり良くなくて、
(これならワーゲンでいいんじゃないの?・・・的な)
クワトロに限った話です。

スポークの細いステアリングが琴線に触れます。

マイナーチェンジではトピックが大雑把に3つあるそうで、
1つ目が正しく前のA4から始まった
LEDのヘッドランプ照明が大人しくなった事。
前のパターンはギラギラ度合いが結構あった事と、
曲線具合が中途半端な印象があって
正直端正さを損ねる要因になっていた気がするので、
今回のデザインは面白みが無いとも言えますが
アウディらしくなったと思います。
同じく外観は大きな変更はしていないものの、
角と丸が混在していた細かいディテールを
角形に統一して洗練させた事も大きいと思います。
見た目から受ける端正さは増しています。
2つ目が内装が豪華になったこと。
基本的なデザインは全く変わっていないので
オーナーでもない私には変わった具合は分かりませんが、
カタログで見比べてみると、アルミ板が増えていたり
ピアノブラックのパネルが付いていたり
確かに豪華になっていると思います。
ただし、アウディの良さは高級感ではなく本物感にあると思うので、
華美な装飾が良いのかどうかは分かりません。
最後にエンジンがアイドリングストップ付きになって
燃費が上がっているそうです。
とはいえエンジン自体の燃費向上要素は無いそうで
信号待ちで止まる分で稼いでいるとの事。
これも個人的には良い事なのか疑問で、
アイドリングストップの車に何台か乗って思うのは、
待ち構えて再始動する時は構わないのですが、
信号に気付いて走り出す時に再始動までの一瞬の間が
ストレスになってしまうので、
アイドリングストップはハイブリッドの様な
時間稼ぎをしてくれる仕組みが無いと
余計なお世話機能なのではないかと思ったりします。
まぁ、アイドリングストップが付いている車には
ほぼ必ずキルスイッチが付いている点から察するに、
レギュレーションをパスさせる都合で
付けざるを得ないという事もあるのでしょうね。
最後におまけの様な話ながら結構重要なのが、
最近のアウディの象徴とも言えるアイビスホワイトが
メタリックが多少入ってより真っ白になった
新色の白に替わった事も売りなんだそうです。
ちなみにメタリック感はシトロエンのパール色と一緒で
直射を当てたらようやくラメが光るくらいの
大人しめなものです。

前モデルのS4風なバンパーもハイライトだそうです。

前のA4は危うく改宗しそうな程良い車で、
特にクワトロの平行移動する様な
シトロエンとはまた違う魔法の絨毯感と、
工場の食堂のスプーンまでビシッと
揃っているんだろうなと連想させる
車全体から伝わってくる品質感がもたらす
雑味の無さに感動した記憶があります。
ただし、ダメだったところが2つだけあって、
無理矢理でも買おうと思えなかった大きな要素でした。
先ずはこれは個人的嗜好なので仕方ないですが
Sマチック(DSG)のCVTの様に段が無い
シフトチェンジが相変わらず好きになれない事、
それから低速では軽過ぎて高速では重すぎる
演出過剰なアクティブステアリングがダメだった事。
DSGは洗練される程にシフトショックが
無くなっていくものだと思うので、
諦めるしかないと思いますが、
シフトショックが全く無いので走りにリズムが無く、
ハンサムで頭が良くて性格もいいんだけど、
音楽センスが全く無い人、といった印象を受けます。
ステアリングは味付けは変わっていないと
営業マンの方は言っていましたが、
パワステが油圧式から電動式に変わっているので、
細かいセッティングも如何様にもな電動式であれば
極端過ぎるセッティングが直っているのではと
少し期待しています。
こちらはもう少ししたら届く予定と伺った
試乗車に乗ってみないと分からないですね。

そうそう、マイナーチェンジをして一番変わった所は
エコカー減税とか補助金で実質の値段がかなり下がっている
買い易さだという話もありました。
相変わらず元の値段が高くて値引きもしないアウディなので、
確かにこれが一番大きいかもしれないですね。
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Energy Saver点検

2012年04月30日 | My C4
窒素ガスの効果は中々

少し前の話ですが、買って1年あまり経ったので
タイヤステージ湘南さんで点検して貰いました。
偏摩耗などもなく問題無いという事で一安心だったのですが、
驚いたのが空気が全く抜けていなかった事。
乗り心地重視で0.1bar落として入れて貰っていたのですが、
ピッタリそのままの数字でした。
窒素ガスの効果って大きいんですね。

交換の時の様子

ついでなので1年経ってどんなタイヤなのかを
レポートしてみようと思います。
当時の話はこちらを見ていただくとして
換えた当初に思ったロードノイズが減った気がする点、
1年経っても明らかに良いと思います。
トレッドパターンが元々履いていた物と違うので、
そこら辺の違いだと思います。
乗り味はタイヤの方から主張してくる事がない
ミシュランらしい自然なタイヤだと思いますが、
もうちょっと飛ばしたら吹っ飛ぶなと思う様な
スピードで高速カーブを曲がっている時の
(ターンバイクの橋の上とか)
インフォメーション性とか
その時にタイヤの何処が頑張っているのかを
伝えてくる感じが分かり易いと思います。
インフォメーション性をもう少し書くと、
プライマシーHPを履いている車と乗り比べた時、
エナジーセイバーはよりそのままの情報を
伝えてくる印象があります。
HPは少し角を丸めてシトっとこなすのに対して、
エナジーセイバーはほぼそのままの入力と
若干のザラつきがある気がします。
もちろん乗っている車が違うので一概には言えないですが、
恐らくタイヤ起因と思われる感覚を比べたら、
セットで3万円近く違う程の差は無いと思います。
トピックの1つである燃費ですが、
コンピュータの読みで元々が9.4km/Lの表示が
9.8km/Lに変わりました。
ほぼ時を同じくしてガソリンをJOMOのハイオクから
シェルピューラに変えているという要素と
子供達が成長しているので
アベレージの車載重量が増えているであろう要素、
プラスマイナスな要素が色々ありますが、
まぁ、タイヤのお陰なんでしょう。

という事でエナジーセイバー、
1年乗ってみても中々優秀なタイヤだと思います。
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パリで逢いましょう

2012年04月08日 | 車以外の話題
挿絵も素敵です。

先日、久々にシトロエンのCMが流れるのかな?
という記事を書きましたが、
受け皿と思われる番組が週末からスタートしました。
その名もパリで逢いましょう。
20区あるパリ市内を1話1区ずつを紹介していくんだそうで、
初回は芸術家の街で有名なモンマルトルからでした。
(モンマルトル界隈なら、是非裏パリで逢いましょうで飾り窓界隈も特集していただいたきところですが・・・)
ナレーターはパリといえばのモレシャンさん・・・
ではなくて中谷美紀さん。
ちょっとJINの花魁調な言い回しが初回は違和感でしたが、
段々慣れてくるんですかね。
しっとり風なナレーションも良いのですが、
少しだけトーンを上げてくれた方が
耳触りが良いかなと思いました。
それからあまり良いカメラを使っていない様で
手ぶれが結構気になったり、絵が生っぽかったりするにも
個人的にはちょっとなと思いました。
とはいえ1区ずつを1時間かけて紹介するので、
憧れだけがある私の様な人間には、とても嬉しい番組です。

シトロエン、流れず、、、
New Peugeot 508 & New Peugeot 308 CM


期待外れだった事が1つ、
番組よりも寧ろCMに期待していた訳なんですが、
初回は207,308,508とプジョーのみ。
中々面白いCMではありましたが、
2回目以降はちゃんとシトロエンも流してくれるのでしょうか?
そこらへんも楽しみな番組です。
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CX-5が売れると外車乗りは喜ぶ ~後編~

2012年04月03日 | 試乗記
引き続き拾い物で進めて行きます。(概ねwebCGから拝借)

走り出す前は中々の悪印象だったCX-5、
それでも記事化しているという事は、
乗ってみて好印象だった訳です。
好印象どころか、ディーゼルで連想する事を
覆してしまうスーパーカー。
実はこの週末の間に2週間も前に乗った86に乗りました記を
仕上げてしまおうと考えていたところだったのですが、
86なんかよりこっちだと思える程の印象がありました。

私のディーゼルのイメージ・・・

もう少し前置きを。
前編冒頭にも書きましたが欧州車好きの大体の人は、
ディーゼル はガソリンエンジンよりも凄いらしい
という事を知っています。
更にレース好きはディーゼルが走れるレースは
(ルールがディーゼル有利という事もありますが)
片っ端からディーゼルが勝っている事も知っています。
そんな超高性能で更に燃料代も安いディーゼルを
(欧州車は制度の違いで無駄にハイオク仕様なので、本当に辛いんです、、、)
何で日本に持ってこないんだと
不満を持っている人は多いと思います。
運が良い事に、そんな欧州車のディーゼルに
何回か乗らせて貰った事があります。
何故かステーションワゴンばかりなのですが、
ベンツのE320CDIワゴン、アウディA4アバントTDI、
それからC5HDiツアラーです。
それらに乗った感想を踏まえると、
夢のエンジン・・という訳でもありません。
確かに昔のディーゼルみたいにガラガラは言わないですし、
ディーゼルの美点であるトルク感には慧眼しましたが、
回りたがらない性格は昔と一緒ですし、
ガソリンエンジンの調子でアクセルを微調整をしても
無反応だったりします。
例えるとガソリンエンジンが刀だとすると、
ディーゼルは斧の様な印象。
それぞれ所有している方々(父親の車友達)は
流石は車好きに年季が入っている方々ばかり、
おっとりした性格のディーゼルには
ステーションワゴンが合っている事を
知っていらっしゃるんですね。
”今時のディーゼルはガソリンエンジンの比ではない”の
ディーゼルの正体は、そんな感じだと思います。

CX-5のディーゼルは2.2Lなので税金は4万円強。
弱点はそれくらいですかね。


ところがCX-5のSKYACTIV-Dという名前のディーゼル、
(エンジンに名前ついてるんですね・・・)
湧いてくる様なトルクと一緒に嘘みたいに回ります。
営業マンの課長さんは大排気量エンジンの様だと言っていましたが、
大排気量な車は極端な車にしか乗った事が無いので
多分、課長と私のイメージは全然違うと思います。
(課長さんとは最後まで噛み合う事はなく。。
なので、私なりの感覚で表現してみると、
レスポンスはガソリンエンジンの様にはやはり行かないんですが、
素の911よりも大きな途方もないトルクが出ているのに
荒っぽい事は一切なく湧いて出てくる様なトルク感と
それとリニアに抵抗無くエンジンが回ってくれる感じは
皆さん一度乗った方がいいですよと、ふれて回りたいくらいです。
ネットの情報によると、このエンジンは圧縮比が低いので
頑丈に作る必要が無いからエンジンも軽く、それで回るんだそうです。
機械的な事を突っ込んで話されてもサッパリなのですが、
そういう事だそうです。
新しい種類の車に乗っていると感じる、印象的なエンジンです。

やっぱり弱点はシートかな。

車全体の印象も、良い車に乗ってるなと思う類い。
今時の車らしく相当な軽量化をしているからなのか、
軽量化の良し悪しでシャシーは地を這う様なのに
ボディーがフワフワしている感覚のズレが多少するのですが、
今でも結構あるガキンガキンに剛性を感じる剛性感ではなく
コーナリングをたしなむ様にサラっとこなす感じ。
ハンドリングも切ったら切った分だけ曲がるので、
運転に集中したらハンドルを回している事を
意識しなくなるタイプの車だと思います。
ミラーが大き過ぎて格好悪いし邪魔だなと思いましたが、
大きい方が安心するのが普通でしょうから、
個人的な問題という事にしておきます。
今時1800くらいは普通だと言っているのに
7回くらいは幅が広いと課長さんが連呼していた横幅も
視点が高い事と車幅を掴み易い視界なので全く問題無いです。
車自体の身のこなしはハイレベルですし、
故に運転し易い車だと思うのですが、
やはり運転しても気になって仕方ないのは
真っ平らでホールドしてくれないシート。
シートというのは如何に背もたれへ自然に寄りかからせるか
というのが一番大事なポイントだと思うのですが、
お尻がゴロンゴロンするせいでバランスを取るために
どうしても体が立ってしまい、余計に不安定な印象になります。
更には脚を踏ん張らせる場所も無いのと、
前編で書いた通りで足元がスカスカな視覚効果もあるので、
段々と車に乗せてもらっている感覚が出来てしまいます。
この興醒め感は、個人的には中々厳しいものがありました。

欧州車と比べても全く遜色が無い車なので、
国産だから仕方ないか視点は抜きというのが前提ですが、
感動的に良い点と、多分買う事はないだろうなと
思えるに十分な弱点が同居した不思議な車でした。
この感覚は身に覚えがあるなと思って考えたのですが、
レカロシートを筆頭にした一時期のドイツ製品が持っていた
人がどう感じるかは無視に人間工学一点張りの
印象に近い気がしました。
今のドイツ車は全くそんな事はないですが、
ステレオタイプなドイツ車の感覚は私は嫌いです。
(フランス車乗りですからね)
そういう話す言葉が違っていた然な事はあるでしょうし、
逆にああいう感じが好きな人もいますから、
そういう方の琴線には触れまくりでしょうね。
CX-5は他人に奨めても恥をかく事は無い、良い車だと思うのと、
主題に戻りますが、この車が街に溢れる様になって、
インポーターの考えも変わってくれたら
我々酔狂な欧州車乗りも幸せになるのになと思います。
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CX-5が売れると外車乗りは喜ぶ ~前編~

2012年04月01日 | 試乗記
"Better. Stronger. Smarter." ? Mazda CX-5 Commercial, 60-second

ディーゼルで話題のCX-5に乗ってきました。
前情報ですと結構なバカ売れ状態らしく、
今、注文しても納車は7月だとか。
日本にはディーゼルを受け入れる土壌が無い
というのが欧州車乗りの殆どが思っている事に対する
インポーターの回答ですが、
(幾つかの広報室にメールをした事がありますが、同じ回答でした)
全然そんな事はないという事を証明してくれた
有り難い車でもあります。
やる気がないか商才が無いかの2択だなと思ってしまう
ドイツ車以外の日本法人も、これで考え方を変えますかね。

顔は・・・どうかな。

今回も用事の通り道でちょっと見るか
という気で立ち寄ったのですが、
土曜の午前中、嵐の様な天気もあって店も暇だったのか、
いつの間にか試乗をする事に。
興味があって見に来ただけだと言った筈なのですが、
お構いなしなセールストークには少し閉口してしまいましたが、
後で調べたところ試乗するのも結構大変らしいので
運が良かったですね。
そんな訳で写真を撮る準備もしていなかったので
有り物と拾い物写真で進めて行こうと思います。

血縁関係は無いそうです。

CX-5を最初に見た時、フォード・クーガーと
血縁があるのかなと思っていました。
実際のところCX-5は相当珍しいと思いますが
シャシーから何から完全新設計な車なので
(殆どの車は、何からしらの部品は既存の物を使い回します)
全くの別車の様ですが、大きさも含めて似ています。
CX-5もクーガーと同じく小股の切れ上がったという感じの
軽快感のある良いプロポーションだと思います。
横から見た姿は、素直な格好良さがあります。
写真を見て良い印象が無かった顔は、実物も同じでした。
一言で言うと野暮ったいとか洗練されてないんですが、
顔でデザイン上の流れを全部塞き止めている印象です。
先ずグリルの上にあるプラスチックの板が安っぽいのと、
ロアグリルが貧弱だからだと思いますが、
下膨れというか顔の下半分にしまりが無いです。
とどめはランプ。目玉が大きすぎるのと、
車全体のデザインが縦へ縦へ流れているのに
ランプだけデザインが真横に流れているのは違和感です。
CX-7は今でも秀逸なデザインだと思うのですが、
同じSUVでどうしたんでしょうね。

内装は良し悪しの同居といった印象。

写真が左ハンドルしか無かったのですが、
試乗したXDというグレードの車も、大体同じでした。
シフトレバー後のコントローラーが無かったくらいでしょうか。
座ってみて最初に思うのは、シートが平板だった事です。
サイドサポートが付いているシートなんですが、
座面自体が真っ平らな掛け心地なので、座りが悪いです。
走らせた編で書くと思いますが、
走ってもミニバンの様に体のやり場に困りました。
ミニバンといえば、足下がスカスカで
直立してるダッシュボードから離れているのも
適度に包まれている感を感じるタイトさが無いと
居心地が悪いと感じる私には印象が良くないです。
ダッシュボードは内装はあまり期待しない方が良い
マツダ車にしては良く出来ていると思いますが、
何でこうもご本尊の様にナビを置くのかは疑問。
国産車の殆どがこういうインテリアデザインを
破壊する行為を平気でしていますが、
ナビを見るときは凝視する事になるので
こんなに目立つ場所に置く必要は無いと思います。
更にはそのご本尊然と置いているナビが
窪んだ場所に真正面を向いて設置されているので見辛い。
どうせやるなら少し運転席側に振ればいいのにとも思います。
最後にかなり個人的な話になりますが、
サンルーフなりグラスルーフの設定が無いのは、大いにマイナス。
調べたところサンルーフの設定は英国仕様にはある様なので、
受注生産でもいいから付ければいいのにと思いました。
英国仕様を見て更に思ったのですが、
向こうではベージュ内装、MT、ローパワーのディーゼル、
黒塗りの格好良いホイール・・・
どっちが本国仕様なんだというくらいに色々選べます。
これも残念ですね。

ラゲッジはとても使い易そうなんですが・・・

ラゲッジは真四角&真っ平らでとても使い易そうです。
シートを倒した時に段差が出来てしまうのですが、
まぁ、仕方ないかなとは思います。
ただ、決して座り心地が良いシートではないので
トレードオフとは思えない気もします。
一番気になったのは、バンパーの張り出しです。
写真を見ての通りですが、実際に積める最後端から
内装、サイドシル、バンパー、樹脂とあって
人からかなりの距離があります。
これ、重たい物を積む時、必ずバンパーの角を
擦るか乗っけて傷つけるかしますよね。
SUVのオプションで良くあるアルミプレートを
付けた方が良いと思いました。

何だか良くない話ばかりになってしまいましたが、
色々考えて作っている感じは伝わってくるのですが、
逆に普段は無視出来る様な詰めの甘さや居心地の悪さが
悪目立ちする車だなぁと思いました。
乗らずに見ただけで帰っていたら
多分、記事化する事も無かったでしょうね。
という事で走らせた編に続きます。
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