先にも述べた通り、名古屋市交通局は市バス今季新車107台も三たび、三菱ふそうトラック・バス製を導入決定。
またLED方向幕はやはりレシップ製に決定しましたね。
局番はNF-581〜665、NKF-62〜83になろう。
さて、あれからLED方向幕製造ではトップメーカーのレシップ社とオージ社の製品について公式サイト内のカタログをちょいとばつかり拝見しました。
オージ社製のものは主に関東のバス事業者の車両に多いですね。都営バスやしずてつジャストライン、千葉中央バス、もしかしたら小湊バス、京成バス、北鉄バス等もそうかな?
特徴は側面の矢印←部分も緑色で点灯式です。また後部は単色型、部分フルカラー型、全面フルカラー型とも縦は20ドット、横は120ドットか168ドット。そのため168ドットの採用例が多くて、系統記号も併記しやすいような。
レシップ社製は東海や関西に多いですね。名鉄バスを除けば側面は短冊表示式で矢印←は緑色か白色のテープか。後部は全面フルカラー型が横168ドットのものもありますが、それ以外は120ドット幅です。なお、レシップ社はアンバー(琥珀色)単色型の製造を既に打ち切っていますね。
このレシップ社も何とか168ドット幅の適用拡大を考慮されたい!!それに、さらなるコストダウンも!!
画像は120ドット幅の表示例です。確かに系統記号も入れると、やや見づらいかな? もしそうならば、その代わりに固有経由地を入れる手がありますね。もしかしたら、むしろ、その方法こそ最安値で出来る改善策なのかもしれません。
…………さて、単純計算で見れば野並営業所は5台、緑営業所は3台の新車納入がまず確定か。前年度からの延命車があり、かつ今春は調整異動も特に見られなかったから。うん。
レシップ社製のアンバーの方向幕は見やすさに優れると思います。
ただし、レシップ社製のバス料金箱は使いやすさに??があります。
現状では、チャージ領収書は自動で出たりしませんし、後乗り方式の路線バスの決済時における現金投入では過剰投入分を自動で返却するお釣り機能はありません。
スーパーマーケットなどのセルフレジを使っているとそう思います。
管理人様は、その点どう思われますでしょうか。
レシップ社の場合、今後は単に既製品の販売に留まらず、受注生産にも力を入れて欲しいところです。
ベルギーのバスメーカー(コーチビルダー)「バンホール」(Vanhool)が破産しました。
3月で路線バス事業からは撤退し、長距離バス製造はオランダのバスメーカー「VDL」に売却されたそうです。
倒産した要因は社内の内部紛争などもあるようですが、地元ベルギーの公共交通事業者ですらバンホール製よりも中国BYD製電気バスを採用したようで、市場を奪われたのも一因としてあるようです。
ぽると出版の「バスラマインターナショナル」(※バス専門誌)「ワーキングビークルズ」(※バス以外の商用車専門誌)でも、欧米の商用車電気自動車スタートアップ企業の倒産ニュースはよく載りますが、老舗メーカーですら中国との競争に敗れる時代です。
日本語版ウィキペディアの記事にもありますが、バンホールは1985年に名鉄が路線バス用に「AU138J」を10台購入し、ワールドインポートフェア輸送で使用した後は各営業所に分散配置され一般路線で使われました。名古屋営業所・鳴海地区・犬山のリトルワールド/明治村線用でも使われていました。結局名鉄では短命に終わった車両でしたが、当時の国産車にはない独自仕様で尽くされた印象深いバスとして今でも印象に焼き付いています。
今の日本ではスカニア製エンジンを搭載した二階建てバス「アストロメガ」が三菱ふそうエアロキング生産終了後の二階建て高速バス用や大都市圏の観光バス用として輸入され、ジェイアール東海バスでも使われています。
なお、バンホールなどの各ウィキペディア記事のリンク・バンホール倒産のニュース記事(英語)のリンクを貼ってもこのブログフォーマットでは「コメントのURLは、不正な書式です」によりコメント投稿ができなくなっています。出典元のURLがこのブログフォーマットで「スパム」として認識されているのかもしれません。
従って、「バンホール」「バンホール 破産」で検索してみてください。ちなみにX投稿はあまり多くなく、日本語業界ニュース記事には会員登録が必要なものもあります。
Vanhool(英語)
https://en.wikipedia.org/wiki/Van_Hool
VDL グループ(日本語)
https://ja.wikipedia.org/wiki/VDL_%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97
VDL Groep(英語)
https://en.wikipedia.org/wiki/VDL_Groep
バンホール・アストロメガ(日本語)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%A1%E3%82%AC
バンホール倒産の関連ニュース(英語)
Van Hool declared bankrupt by Belgian court
https://www.powerprogress.com/news/van-hool-declared-bankrupt-by-belgian-court/8036527.article
Van Hool is set to halt production of city buses and focus only on coaches (in Macedonia)
https://www.sustainable-bus.com/news/van-hool-stop-production-buses/
Van Hool’s trustee have accepted the takeover bid by VDL – Schmitz
https://www.sustainable-bus.com/news/vdl-schmitz-take-over-van-hool/
ベルギーの公共交通事業者の中国BYD製電気バス導入関連ニュース(英語)
De Lijn has ordered 92 BYD electric buses (part of a framework agreement for up to 500 units)
https://www.sustainable-bus.com/news/de-lijn-92-byd-electric-buses-belgium/
よろしければ参照してください。
名古屋市営バスの電気車両はもしかしたらBYDで落ち着くのかな??
通りすがりの中央線さんが料金箱に関して取り上げられましたので、私もこの機会に名古屋市営バスの装備品のメーカーを調べてみました。
まず、料金箱ですが、2010年~2023年はレシップ製、2024年以降は2009年までと同じ小田原機器製になります。
バス料金箱 まるはち交通
http://www.maruhachi-kotsu.com/buscar/106one-man.html#31
バス用機器 小田原機器
https://www.odawarakiki.com/service/bus/
料金箱以外の機器類のメーカーについては下記を参照して下さい。
名市交仕様・装備品 まるはち交通
http://www.maruhachi-kotsu.com/buscar/103accessory.html
運転席周辺機器 まるはち交通
http://www.maruhachi-kotsu.com/buscar/106one-man.html
以下、上記まるはち交通の記事に出てきた装備品のメーカーのURLを列挙します。
バス機器 レゾナント・システムズ
https://www.resonant-systems.com/bus/
オージ公式
http://www.kk-oji.co.jp/
バス用機器 レシップ株式会社
https://www.lecip.co.jp/lecip/products/product_bus_top.html
路線バス製品 ゴールドキング
http://www.goldking.co.jp/products/products_02.html
降車ボタンについては下記サイトに詳しい記述があります。
押釦グラフティ つぎとまります
http://bus-kun.my.coocan.jp/tsugitoma/index.htm
銀河さんが最も気になるであろう行先表示装置ですが、2002年度までの幕式表示について、まるはち交通では以下の説明があります。
「平成14年度まで字幕式(三浦製作所製),平成15年度から単色LED式(レシップ製)です.
前面方向幕は,平成10年度まで系統・行先分離型(2本幕),平成11年度から系統・行先一体型(1本幕)です.」
当時の方向幕巻き取り装置は上記のとおり三浦製作所という名古屋市内の会社が製造しており、実際の製品にも「三浦式」という表示がありました。
そこで、この会社のことを調べてみたら、瑞穂区の北原町バス停の少し北にあった一見民家のような町工場風の建物の会社がヒットしました。
長くなりましたので次に続きます。
ここは北原町バス停のほか、海上寺(乳花薬師)も近くにあります。
北原町バス停 名古屋市交通局
https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/bus/stand_top.html?name=%E5%8C%97%E5%8E%9F%E7%94%BA
瑞穂区平郷町6丁目 グーグルマップ
https://www.google.com/maps/place/%E3%80%92467-0879+%E6%84%9B%E7%9F%A5%E7%9C%8C%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B%E5%B8%82%E7%91%9E%E7%A9%82%E5%8C%BA%E5%B9%B3%E9%83%B7%E7%94%BA%EF%BC%96%E4%B8%81%E7%9B%AE/@35.1316856,136.9260607,19z/data=!4m6!3m5!1s0x60037a6bdb211b61:0xa79b6b15743e7030!8m2!3d35.1316684!4d136.9266425!16s%2Fg%2F1pxyn59bg?entry=ttu
同所のストリートビュー
https://www.google.com/maps/@35.131898,136.9267889,3a,75y,154.21h,90t/data=!3m7!1e1!3m5!1saNffHpACJNhkfYH-KVyDow!2e0!5s20220301T000000!7i16384!8i8192?entry=ttu
以下のサイトに掲載されている情報を見ても、ここが三浦式方向幕巻き取り装置の三浦製作所なのかどうかはわかりませんでした。そして、現在は活動実態もなさそうです。
株式会社三浦製作所 企業INDEXナビ
https://cnavi.g-search.or.jp/detail/3180001011125.html
株式会社三浦製作所 アラームボックス企業情報
https://alarmbox.jp/companyinfo/entities/3180001011125
下記ヤフオクには終了済ですが、三浦製作所の巻き取り装置が出品されていました。
方向幕巻取機 手回しハンドル付★三浦式方向幕巻取器 三浦製作所★方向幕機 バス部品★中古品 ヤフオク
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s1066074456
このオークションの4枚目の画像、商品の側面に 三浦式方向幕巻き取り(PAT.)株式会社三浦製作所 名古屋 と書かれており、(PAT.)の表示から特許を取得した製品であることがわかります。
特許に関しては下記サイトに詳しい記述があります。
ライバル企業のカタログを見ていたところ、「PAT」「PAT.P」と記載されています。これらはどういう意味なのでしょうか。 吉川国際特許商標事務所
https://www.y-po.net/faq/q54/#:~:text=%E3%80%8C%EF%BC%B0%EF%BC%A1%EF%BC%B4%E3%80%8D%E3%81%AFPatent%E3%80%81%E3%81%99%E3%81%AA%E3%82%8F%E3%81%A1,%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%82
この巻き取り装置の商品ですが、2枚目の画像に記載の寸法から、側面の装置と考えられます。
名鉄バスや岐阜バスなどでは、三浦製作所製かどうかは知らないが、センサー式で位置決めを機能させていたらしい。
因みに国鉄車両は“ハブカ(羽深製作所??)”製を多用していたようですね。
さて、レシップ社製と言えば、LED客室灯のことを忘れてはなるまい。あの315系とかN3000形がそう。しかしながら、カバーレスなためやや眩しいかも。