名古屋市営バスは本投稿時点で、方向幕は全車両がアンバー単色LED化。
“ゆとりーとライン”を除けば、総てノンステップになりましたね。
女性車掌が懸命に手回ししていた後部方向幕も、すっかり忘れ去られた遠い過去の存在に。私自身は特に初代17、57系統の方向幕が印象的です。
その後、方向幕の全面自動巻き化によりワンマンカーでも後部表示が復活。さらに後には幹線系統と名駅、栄、金山にはシンボルカラーも決められて、長年に亘り親しまれてきましたね。
幹線系統は青、名駅系統は緑、栄系統は赤紫、金山系統は黒だったか。ほかに循環系統や臨時系統には橙も使われていたような。
しかしながら、方向幕のLED化により、これらは、あっけなく霧消しています。
特に当時のカンタカこと幹高畑1(青)や名駅14(緑)には思い出も。
その後、法令の改正で、フルカラー表示も解禁。都営バスや名鉄バス、しずてつジャストラインなどでは、その威力を存分に発揮しています。
聞けば、赤や橙だけは今なお禁止とか。
名古屋市営バスにもフルカラー表示を!!という声が少なからず上がりましたが、名古屋市交通局は総勢約1100台の市バス車両をフルカラー化するのは経費的に無理と回答。結局、今後はアンバーに代わり順次、白文字表示にしていくようだ。
よくよく考えれば、この数種類程度のカラーだけでは、わざわざフルカラー化は投資効率的にも悪過ぎる??
今季はカンツキこと幹築地1などを担当する港明以外の全車庫に白文字LED搭載の新車が入る見込みだ。
これからは専ら市バス車両後部での経由地表記と、各停留所での路線図で分かりやすさを勝負するような時代に。
三重交通や豊鉄バス、名阪近鉄バスなどは白文字だけのようだし、名古屋市交通局も、もう一努力を望みたいところだが。うん。
………そう言えば、豊鉄バスも後方幕が復活した2001年頃は当時の名古屋市営バスに倣い、方向幕の色分けもなされていたように思います。
これも、数年後には方向幕のLED化に伴い、いつの間にか消滅。どういう基準で色分けしていたのかは不明です。