ここ数年のうちに、すっかりと商売っ気がとみに高まった名古屋市営交通(名古屋市交通局)。1960年代には、およそ考えられなかったね。
旧国鉄もそうでしたが、昔の公営企業は基本的には広告やテレビコマーシャルもある程度までは制限があったとも聞きます。その間には名鉄や近鉄、東武、小田急、京阪などの私鉄は相次いでコマソンをフルに発揮していたものでしたわ。その大きな立役者は、もしかしたら楠木トシエさんとか、ボニージャックスの辺りだったかな?(笑)
あの“近鉄特急の唄”とか“東武特急ロマンスカーの唄”は幼少時からよく聴かされましたね。うん。
先述の、こうした古臭い縦割り行政的な構造が日本国有鉄道(JNR)を駄目にしてしまった可能性も無きにしもあらず??
また公共企業体・日本国有鉄道、そして日本専売公社、日本郵政事業庁、もしかしたら日本住宅公団も経営責任がまるで曖昧だったような気もしますね。
我が国鉄も1949年までは、ホンマもんの国営国有であり、鉄道省の経営だったとか。シンボルマークも“JNR”ではなくて“工”だったかな? 私自身も確か1965年頃まで、国鉄駅構内とか黒い有蓋貨車等で見たような覚えがあります。
名古屋市交通局も戦後長らくは市内交通の独占事業者のイメージがあったし、大阪市交通局も一時は極端な市営モンロー主義に走っていたような。
かの北大阪急行電鉄の路線も、もともとは大阪市交通局が軌道法に基づく事業特許を取得したがっていたらしいが、市外部分をあんなに長々と大阪市交通局が経営するのは問題とされて、今のような形になったとも。
因みに北大阪急行電鉄南北線は大半が鉄道事業法の免許で運営されている筈だ。近鉄けいはんな線も然り。
あれから半世紀。利用客数もなかなか伸びず、公営交通の経営理念も大きく変わってきたのかな? うん。