先日明らかにされた来る3月16日(土曜日)から実施の名鉄、名古屋市営地下鉄鶴舞線のダイヤ大幅改正。
早くもネット上では大きな反響が絶えませんね。
減便もさることながら、犬山線と鶴舞線の相互乗り入れ大幅削減により、もしかしたら、名鉄側は将来的には豊田線と鶴舞線の直通に特化させ、犬山線については全廃の意向かも?という見方も出ているらしい。
比較的最近では東京メトロ日比谷線と東急東横線の相互乗り入れが全廃に。しかしながら、こちらはむしろ発展的解消という見方が多い。東京メトロ半蔵門線や副都心線もあるから。
なぜならば、名鉄本線系では主要駅でのホームドア設営が既に念頭に置かれているものとみられるからですね。
豊田線向けの車両は20メートルクラス。その他は18.83メートルが基本だから。今にして思えば、地下鉄鶴舞線や上飯田線、桜通線も18.83メートル車体として片側3扉、6両組成が最適だったのかもしれません。
こうした危惧があちこちで起きるのも、名鉄側がなかなかホームドアの仕様を公表しないからだろうね。
幸いにも、今回のダイヤ改正では、全廃でなく、あくまでも昼間帯での休止に。これからも要注意だろう。
名鉄本線系では国交省は金山駅と名鉄名古屋駅でのホームドア設営を強く求めていますが、まずは金山の次は神宮前、知立、太田川、常滑、りんくう常滑、中部国際空港、布袋の辺りがかなり有力候補かな??
乖離
ホームドアは西春〜岩倉は例外的に複数ロープ昇降式にせざるを得なくなるかもしれないが。
しかし、分割併合するためのコストや手間がかかるため現実的ではないとの「論破」があり一蹴された覚えもありました。
思えば、昭和50年代から平成初期にかけて刊行された鉄道書籍、特に保育社のカラーブックなどでは上小田井延伸と鶴舞線直通運転が新名古屋駅の混雑を救うとかなり期待を込められた書き方をされ、上小田井延伸とともに鶴舞線を6両に増結して需要を満たそうとしていたけど、開業から31年が経つ今年、当時のサラリーマンも高齢化して退職者も増えたし、人口減少とコロナ禍、「構想していた時代とは全く情勢が変わった」、確かにそうなんでしょうね。
上小田井駅に仮に特急でも止まるようになれば、さらに需要は遠のくばかりか。
ただ、日中の直通運転がなくなるということは、まず日中の犬山線では20m6両は輸送力過剰で、車両使用料負担・運転コストなどが重すぎるのかもしれません。また、コロナ禍を経ての利用客回復が鈍く、名古屋方面列車に加え鶴舞線からくる普通列車での6両は明らかに無駄なのかもしれません。コロナ禍の緊急事態宣言が発令された時、犬山線沿線に製造拠点がある某メーカーの中には公共交通機関での通勤禁止令を出したところもありましたし。
2000年代の末期の頃ですが、その頃ですら5700系6両固定編成は犬山線普通列車では輸送力をかなり持て余してました。犬山線の普通は2両もしくは4両で十分なのでしょうか。
鶴舞線と犬山線の相互直通運転は、朝夜だけに細々と生き残るくらいの需要で様子見なのでしょうね。
ダイヤだけを見ると減少する犬山線の相互乗り入れですが、車両にクローズアップすると、結果として乗り入れ分の線路使用料を相殺する事になります。
地下鉄鶴舞線への名鉄側の車両の乗り入れも減る事になります。
その上で、名鉄の保有する20メートル車の次期車両は何か、という事になります。基本設計は小牧線の車両性能で、となりそうでしょうか。
犬山検車場で日常点検・列車検査・月検査、舞木検車場で重要部検査・全般検査を受けています。
まるはち交通センター 名鉄委託運用・検査修繕 http://www.maruhachi-kotsu.com/subcar/7000_5.html
それでも、緊急時のことから仮に将来鶴舞線の犬山線直通列車が全廃されたとしても、渡り線は残されると思われます。
なお、中目黒駅には日比谷線と東横線の渡り線が残されています。日比谷線車両の重要部検査・全般検査は東急を介して半蔵門線車両と同じ鷺沼車両基地で行われます。
中目黒駅 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E7%9B%AE%E9%BB%92%E9%A7%85
鷺沼車両基地 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B7%BA%E6%B2%BC%E8%BB%8A%E4%B8%A1%E5%9F%BA%E5%9C%B0
上小田井駅の渡り線は
撤去されてしまうのではないでしょうか。