遥か彼方へ

行きかう年は旅人なり
いずれの年よりか、片雲の風に誘われ漂泊の思いやまず
我、前だけを見据え最期まで走らむ

晩秋で草紅葉の月山に登る(後編)

2024年11月06日 | 山旅

10月31日 (木) 【続き】

 

姥ヶ岳を下りて

▲ バイバイ、ガッチャン(月山)

 

この時にはすっかり快晴だ。(笑)

 

▲ リフト上駅 まで下りてきた。

ここからスキー場斜面を直接下れたら、一番早いのだが。

そんなルートは無いので、再び牛首下分岐点まで迂回して下る。

 

 

▲ 朝に歩んできた姥沢駐車場への木道を再度下る。

 

 

 

▲ 歩行左サイドの山斜面も、きれいに見える。

 

 

▲ 登山口まで下りてきた。

向こうにはリフト下駅が見える。

 

 

▲ 駐車場へ至る道の両サイドには、旅館が数件並ぶがみんな閉まっている。

これはレストラン。2016年の秋に来た時は、下山後にここで食べたピッツァが美味かったなあ。

 

 

▲ 姥沢駐車場に戻ってきた。

他に2台停まっている。まだ下山していない方たちだろう。あの人たちは頂上で晴天だったのだろうな。

 

 

▲ Harmonyちゃん、お待たせ。戻ったよ。

もう4時になっていた。

いつもなら珈琲タイムにするのだが、暗くなると下山走行は面倒。ポットから残りのコーヒーを飲み干すと、出発!!

 

 

▲ 下山。

下に降りるほど紅葉が綺麗になる。

 

▲ 下山途中の五色沼。

クルマを停めてゆっくり周ってみたいと思ったが、暗くなってしまうのでダメ。

 

 

▲ 月山ふもとにある、道の駅にしかわに到着。

 

 

 

▲ この道の駅には、日帰り温泉「水沢温泉館」が併設されているので、ありがたい。

しかも350円で安い。則、飛び込む。

残念ながら食事はカレーしか提供しない。

それならばと

▲ 夕食は、カレーレトルトだ。

テレビはドジャースが優勝したと報じていた。

 

さて、今日の振り返りだ。

 

▲ 7時半から午後4時までの8時間半にわたる山行。頂上に出なかった分を、姥ヶ岳へ迂回したので距離も時間も十分にかかった(笑)。累積標高差は900mと、それほどでもないが、ちょっと膝に来たかな。姥が岳辺りで、両ひざともに少し痛くなって下りのペースが落ちた。

 

3Dマップでは

月山頂上に上がる前に、Uターンしたポイント近辺を拡大すると

 

 

▲ こんな感じね。

あと50mほど登れば、月山頂上の台地に出たハズ。

 

 

▲ 頂上台地は、初めに頂上小屋(トイレ有り)が出てきて、もう少し進むと月山神社の建物に至る。神社の裏手にこの山のピーク点、頂上が有る。

 

 

▲ 月山頂上近辺を、姥ヶ岳あたりの下から眺めると、この両建物が見える。

今回は頂上には行けなかったが、これで「月山登山」の表題を許していただけるでしょうか(笑)。

 

 

11月1日(金)

ここから、日本海に出て鶴岡・酒田で海鮮を食ってくるか、蔵王へ下りてちと覗いてくるか、はたまた米沢・猪苗代へ出るか・・かなり悩んだが。もう根性なしのボクは、このまま直帰することに。(明日から三連休だしね)

そもそも、紅葉ピーク遅れの月山に来たのは、月山の山稜を歩いて、閉塞感から少しでもスカッとしてみたいということだった。それは果たせたので、それでヨシッ。ということで。

 

▲ 道の駅で昼食も食べて

蕎麦とミニ牛丼。いい取り合わせだな。

 

▲ お世話になった道の駅にしかわ。

出発だ!

 

山形道、東北道を経て

▲ 那須を越えて、上河内SAで泊まる。

ここまで来れば翌朝2時間ほど走って帰宅できる。

 

 

▲ SAでの夕食は、豚肉野菜炒め定食。

 

翌日、お昼12時に無事帰宅。

 

3泊4日月山旅:総走行距離 871km

 

過去記録:

湯殿山経由で紅葉の月山へ 登り編 - 青い空とわたし  2021.10.4

紅葉がめちゃ綺麗だな。

 

夏の月山日帰り登山(弥陀ヶ原コース)~ 花と雪と緑と - 青い空とわたし 2018.7.3

雪渓ゼブラが綺麗。

 

秋の月山登山~神様はもう店仕舞い 2016.10.19

今回はコース的にはこれに近いが、やはり遅かった。

 

 

 

 


晩秋で草紅葉の月山に登る(前編)

2024年11月04日 | 山旅

10月31日(木)

 

▲ 姥沢駐車場を朝7時半に出発。気温は6.5度C.

他に1台クルマが。もう出発しているようだ。

天気は今曇っているが、8時から晴れになる予報だ。

 

▲ 登山道を歩き始める。

時折、晴れ間が一瞬でる。

 

 

▲ 山肌が見えてきた。

 

 

▲ なんかの芽が、来年の春を待つ。

 

 

▲ 草紅葉(くさもみじ)が 晩秋を彩る。

 

 

▲ しばらくは割合平坦な山道が続く。

 

 

▲ 向こうから、早くも下りてくる方と出会う。9:22

山頂神社では風がめちゃ強くて、寒かったと。何も見えなかったそうだ。

 

▲ 分岐点・牛首まで上がってきた。9:31

右折していく。

ここからは、岩混じりの坂、そして急坂になる。

さらに二組のソロ男性が下りてきた。ともに、上は風が強いとのこと。

 

▲ こんな感じで。10:10

ところどころで、岩っぱらになるが、赤矢印に従って登っていく。

手袋をしていないので、指先がえらく冷たくなってきた。

 

▲ 20代と思しき男女には、先に行ってもらった。10:24

出発してから3時間たったが、晴れるどころか、常時ガス・濃霧状態になってきた。

 

▲ 前方には、首の高さまである細い道。

あれっ? 以前こんな道を通ったかな? 

と思いつつも通り抜けると、また幅のある山道に出た。

この道は、今度下山する時に見つけられるだろうか??

不安になってくる。

▲ 濃霧の中で、こんな小さい社が左手に出てきた。

後で調べると、鍛冶稲荷神社

この社の前を過ぎて右横をまた登っていく。

前方は、いや四方が濃霧に包まれて、周囲数メートルしか視界が効かない。

 

 

▲ うむむ、こんな状態で上に登り続けるのは、ヤバイんじゃないの。

 

 

▲ 頂上への台地へは、距離的にはまもなくだろうが。

頂上台地に出ても、こんなガス状態では、何も見えないし、無駄なのでは。(何度か登っている)

 

YAMAP・GPSで現在地の確認。11:04

 

現在地(水色丸印)は標高1935m、頂上の1984mまでは、あと50mほど上がるだけ。距離的には500mほど。

普通に歩けば、あと1時間以内には頂上神社へ到着するだろう。

 

 

▲ 当初計画地図からは、現在地は赤丸印。

 

問題は、このガスだ。なんでガスが晴れないのだ。

 

 

▲ 天気予報は、もう晴れのはずだが。もう一つの予報会社でも、同じ晴れ。

現在地の緯度経度では「晴れ」だが、山では違う。下界では晴れているのだろうが、山の上に行くと天気は違う。昨夜は雨が降っていたから、山肌が湿気を帯びて、気温の上昇とともに発生する上昇気流。それが月山にだけ雲を作っているのだろう。頂上台地では風が強いし、万一雨でも降ってきて、道にでも迷って逡巡行動をしていると低体温症リスクが高くなる。晴れていれば、道に迷ってもGPSを持っているから、なんとか戻れるが。この濃霧状況がいつまで続くのか、全く不明。この状況下では・・

止めた。ヤメダ。

Uターン!

▲ 下ることに。

あの細い道はどこに行ったのか、帰りは結局通らなかった(なんのこっちゃ?)

 

▲ 下っていくにつれ、視界が少し開けてくる。12:03

 

 

▲ 視界が開けてきた。12:04

 

 

ワイドで

▲ うん、見えてきた。

 

牛首まで戻ってきた。

もう12時を過ぎているし、ここで昼メシにしよう。

岩の上に座って

▲ 朝の出発前に作ってきたホットサンドで。

昨日、助六寿司を買ってくるのを忘れたので。登山用ウオッチに切り替えるのも忘れて普通の腕時計で登ってきたし。だいぶ痴呆がかってきたな(笑)。

 

ま、ここまで登ってこれたことに

▲ カンパ~イ だ。

 

 

▲ うん、いい具合にガスが上がってきたし。(月山頂上方向はまだ雲の中)

 

左手方向を見渡すと・・

アレは・・

▲ 駐車場とリフト頂上ではないかな

 

一気にズームして

▲ 朝出発した、姥沢駐車場だ。

人が一人歩いてる(笑)。

 

▲ して、リフト頂上。

 

5kmほど先の地点だが、軽いコンデジなのに、良く撮れている。

 

 

▲ 行程の目視確認する。

あの左端の駐車場から山肌をトラバースするかたちで、現在地の牛首まで来てさらに登りをこころみた。Uターン。

これからは、この牛首を右手に進んで姥が岳に登って、そこからリフト頂上まで右手から下りて、元のトラバース道で駐車場に戻ろう。(当初計画変更)

 

 

▲ 牛首での休憩後、右手の石畳坂を上っていく。13:06

とりあえず目指すは姥ヶ岳

 

 

▲ 少し石畳を登って、後ろを振り返って見ると。

月山の上部の雲も大分取れた。

まだ頂上は少し雲がかかっているが。13:08

 

 

▲ 前方に金姥(かなうば)分岐点が。

右に折れれば湯殿山神社へ下っていく。2023年に通ったルートだ。あの時は山形の女性たちが親切だった。

上に登れば、姥ヶ岳へ。昔、初めて月山に登った時のルートだ。

 

月山山麓には、(うば)の付く地名が多い。なんで?

楢山節考に出て来る棄老文化と関係あるだろう。月山に捨てられる・・。

現代は?

 

▲ で、金姥の分岐に

上に登っていく。

 

▲ だいぶ上がってきて、後ろをまた振り向くと

頂上はまだ雲がかかっているが

 

 

▲ 雲が取れた!!

今あそこに居たら・・と思うが。それは無理なこと。

 

左端に、目視でもかすかに見えるので、ズームアップすると

▲ さらにズームして

 

 

▲ あの芭蕉先生も訪れた、月山神社だ。

キミ有難く、拝見したまえ。(冬季閉鎖中だが)

 

 

▲ ワイドで。

 

 

▲ イエ~イ !! 13:56

がっちゃん!! 今度は来夏ね!!

 

 

 

▲ 姥ケ岳山頂 1670m トーチャコ。

月山頂上1984m と比べれば200mほど足らないが。しょうがない(笑)。

老いて 足りるを知る。(旅人)

 

姥ヶ岳山頂からは振り返れば、月山頂上と同じように、日本海側の山並みそして日本海が見える。

▲ ではワイドで。

 

 

▲ 酒田等の日本海が右端に見える・・と思ったが、よくわからんのう。(笑)

 

 

では、下るとしよう。

▲ 下方にリフト上駅が見えてきた。

 

To be continued....

 


月山登山口へ 明日は登るぞ!

2024年11月01日 | 山旅

10月30日(水)

昨今の世の中は、政治・社会問題の解決策が見つからない閉塞感で押しつぶされそうになっている。73歳の老人ならさらに命のどん詰まり感も重なって (笑) 。スカッとしたいな。山の稜線を歩けば、晴れ晴れするかな。月山のあの稜線が・・いいなあ。行くか!! 紅葉のピークは過ぎたが、「遅れてきた老人」でもいいじゃないか。「老人は荒野をめざす」だ。

ということで、当初は26日の晴れ日を狙ったが、那須旅行の直ぐ後の出動は・・無理だった。次の晴れ日は31日だった。前々日まで天気予報をにらめっこ。大丈夫だな!ということで本日朝の9時過ぎに出動!

 

▲ 東北道・那須高原SAで小休止。

 

 

キャンカ―の背面には

▲ このステッカーを貼った。

先日、道の駅八千穂高原のモンベルで買ったモノ。

モンベルの意味ご存じね。仏語で「美しい山」。いかにも相応しいではないか。

 

 

▲ 東北道から西にそれて、山形道へ入る。

 

蔵王ICを過ぎて、なおも奥へ。月山ICで下りて、

▲ 月山の登山口をめざして林道を上っていく。

ここらへんはちょうど紅葉どきだ。

 

 

▲ 月山スキー場の駐車場、姥沢駐車場に到着。もう午後4時半だ。

あはは、例によってこんな所で前泊するヤツは誰もいない。

後背は月山山麓だが・・ガスって何も見えない。

いいんだ、明日は晴れだから。

 

 

さあ、メシだ。

 

▲ キムチなべで。(中身はスーパーの出来合)

 

 

▲ 明日の月山登山を期して

カンパーイ

 

これで登るぞ!

 

明日がどんな日になるか・・全く疑っていなかった。

 


三連休の上高地は(日帰り)

2024年10月15日 | 山旅

 

10月12日(土)

 

▲ 朝起きたら、茶嵐駐車場は満車。奥のサイトにもキャンカーが泊まっていた。

簡単に朝食。

熊本のMちゃんは予定通り松本空港に9:50AMに到着。安曇野のKちゃんがご主人運転で、Mちゃんをピックアップ。こちらに向かう。混んでなければ1時間ぐらいで来れるはずだが、連休初日だからな・・。11時半~12時頃に到着かな。

 

▲ アッシーのボクは待つしか無く、野球を見ていた。

家内は、管理人のおじさんと相談しながら、M+Kちゃんがダム湖に来た頃に、タクシーを予約。

11時過ぎにM+Kちゃんが到着すると同時にタクシーも来て、待つことなく上高地へ出発!!

 

▲ 大正池バス停前に、到着。11時半。

では、いざ上高地を歩かん。

 

先ずは大正池へ。

▲ 右向こうには、穂高連峰が見える。

 

 

▲ 流れくる川は梓川。

「あの山は?」

 

 

▲ 焼岳 2455m

この大正池は、大正時代の焼岳の噴火で梓川が堰き止められてできた。

安曇野育ちのKちゃんは焼岳に登ったことがあると。

 

 

▲ 林間を歩く。

 

 

▲ 熊ベルを鳴らす。

「クマちゃん出ないでね」

 

 

▲ やっぱり、ほとんど紅葉していなくて(笑)。

紅葉は明らかに遅れているようだ。

 

 

 

▲ 田代池への分岐点

右に少し進む。

 

 

▲ 田代池

 

 

 

▲ ここは田代湿原でもある。

水深は昔は5mもあったというが、今は浅くなっているようだ。

 

 

▲ 少し赤くなっている樹もあって

ようやく秋の上高地。(笑)

 

 

▲ 分岐点に戻って草原の向こうには

穂高連峰が広がる。

 

 

▲ ランチにしよう。

Kちゃんが、一人2個のオムスビとお茶ボトルをコンビニで調達してくれている。

 

 

▲ 田代橋を渡って、向こう側(梓川右岸)を今度は歩く。

 

 

 

▲ 右岸は道が広い。

 

 

▲ 右手に梓川。

 

 

▲ 梓川は向こうから手前に流れてくる。

水は極めて綺麗だが、16年前にボクが梅雨時に歩いた時は泥流だった。

 

 

▲ はい、ここに来ました。

 

 

 

▲ ウエストン碑

明治時代、日本アルプスに魅了され、存在を世に広めた功労者ウオルター・ウェストンの碑。

 

 

▲ 河原に下りて

 

 

▲ ススキを入れたくて(笑)。

 

 

▲ 再び梓川沿いに歩く

 

 

▲ 河童橋まで来た。

 

 

▲ ここに、お店、ホテルが集中しているが、人で溢れている。

 

 

▲ 橋から少し先まで行ってみる。

 

 

 

▲ アップして

 

 

 

▲ さらにアップしてみる。

午後になって少し雲が出てきて、穂高連峰の上部が見えないのが残念。

 

 

 

▲ ここで、また休憩タイム。

 

 

 

▲ kちゃんが、ポットにコーヒーを。それに手作りのカボチャのケーキを、頂いた。

ここで、食事、お茶の店に入ろうとするのは無理。予想通り。

 

 

 

▲ では、河童橋を渡って向こう側(梓川左岸)へ。

この辺りは芥川龍之介の小説「河童」の舞台。

 

 

▲ 橋の上から上流方向を

「ほらあそこにカッパが!」

冗談です。いません。

 

▲ 多分、一番のハイライト風景でしょうが。雲が出てしまいました。

16年前は、何も見えませんでしたから、それに比べれば今日はラッキー。

 

 

▲ ライブカメラのアングルで。

 

 

 

▲ さあ、戻ろう。

 

ここから5分ほどでバスターミナルへ。

バスターミナルは、大混雑。券売機、バス停に長い列が。(写真を撮り忘れたが)

我々は行きのタクシーの運転手さんから聞いていたタクシー乗り場へ直行。

これが正解。

▲ 建物の隠れた所にあるタクシー乗り場。15時。

二組ほどしか待っておらず、我々は次々に入ってくるタクシーに直ぐ乗れた。ラッキー!!

 

 

▲ 赤線が歩いたコース

11時半に着いて15時に出発。およそ3時間半の上高地滞在だった。連休のさなかとしては、十分ではないだろうか。

 

 

▲ 茶嵐駐車場に戻った。15:30

このジャンボタクシーで他の組と相乗りで帰ってきた。

帰りは少し渋滞した。

タクシーの配車、乗り継ぎが予想以上にスムーズに行った。家内はこの結果にメチャ喜んでいた。仲よくなった管理人さんに別れ際にお菓子を渡していた(笑)。

 

次は夕食へ。

ここから、安曇野の和食レストランへ。市内はそれなりに渋滞していた。

▲ それでも、kちゃんが予約した5時半ぴったりに「炭火倶楽部肴」に着いた。

 

 

▲ お疲れ様でした。

カンパーイ!

 

 

 

▲ 美味しかった。

 

このあとは、MちゃんはKちゃん宅に泊まるので、キャンカーで二人をK宅に届けた。

 

その後、近くの

▲ しゃくなげの湯へ。

 

お風呂のあとは、道の駅ほりがねの里 へ移動。今晩はここでお泊りだ。

心配していた以上に上手く事が運んだ。お疲れさん。

 

to be continued..