遥か彼方へ

行きかう年は旅人なり
いずれの年よりか、片雲の風に誘われ漂泊の思いやまず
我、前だけを見据え最期まで走らむ

人生の巡礼者~ 秩父破風山に登る 

2023年02月05日 | 日々の思い

2月9日(木)

 

▲ 華厳の滝登山口をスタート 9時ごろ

この登山口は駐車場から少し下った所にある。

 

木の橋を渡るとすぐに

▲ 石灰焼窯跡が左上に見える

採掘した石灰岩を窯で焼いて、硝石灰を生産していた。(明治~昭和後半まで)

 

 

▲ 天狗山へ行くのは右手。

左手は天狗山を経由せずに大前山へ行く。

何も急いで破風山へ到達する必要は無いので(笑)、もちろん先ず天狗山へ。

 

▲ 小さな祠(ほこら)が見えてきた。

 

 

 

▲ 天狗山頂上に 10:20AM

なぜ天狗かは不詳。古来から日本の山には天狗が跋扈(ばっこ)するからだろう。

 

いったん下って、また昇ると

▲ 初めての鎖場の岩

これを登ると、反対側から来たワイワイがやがやの山ガ3人と出会う。これが、今回山行の最初で最後の人との遭遇になった。

 

まもなく

▲ 由来不詳の像

可哀想に、首がないぜ。

 

 

▲ 大前山頂上に 10:50AM

 

このあと、また少し下って

 

▲ 次の鎖場を昇ると

 

 

 

▲ 武蔵展望台と呼ばれるスポットに

天狗山から破風山頂上までは、ずっと尾根伝いだ。

 

 

 

▲ 展望は良し

左端に武甲山。

 

展望台から次の札立峠までは

▲ 基本的にはこういう下り尾根だ。

 

 

▲ 如金(にょきん)さま とは左に大きく立つ岩のこと

とにかく大きく立派に見える岩は、わが国ではみんな神様になってしまう。

疣(いぼ)に効くらしいから、心当たりのある方は触ってきたら良い。

このコースは「如金峰コース」と名付けられているから、ここがハイライト地(笑)。

 

して、次に現れたるは

▲ 「富士浅間大社」と銘打った表石。

なぜ秩父で「富士」なのかは不詳?? 

富士山は、もっと白く美しくなったら眺めに行くから、待っといて。

 

下り切った所が

▲ 札立(ふだたて)峠 11:45AM

むかし飢饉の時、旅僧の教えによりここに雨乞いの札(ふだ)を立てたことに依る。

それよりも、ここは右手下に在る秩父札所33番の菊水寺から、この峠を越えて左手下の最終札所34番水潜寺への分岐点にあたる。

 

札立峠から少し登り返すと

 

▲ はい、破風山(はふうさん、はっぷさん、はっふさん 諸説あり)頂上だ。625.5m 12:00AM

何故、破風? 切妻の屋根の破風(端の三角形のとこね)に山容が似ているからだと。

 

 

ここは、パノラマだ。

▲ 秩父盆地?が広がる

 

 

▲ トンガリの秩父の盟主・武甲山はすぐ分かる。

その下の禿地みたいな箇所が、この前に行った秩父ミューズパークだ。

もっと右に目をやれば

 

▲ 百名山の両神山も見える。

 

 

さあ、さあ ランチだ。

▲ 今日は、おにぎりセットだ。

朝のチンで水を加えなかったからか、おにぎりは、ぼろぼろだった。まあ、それでも、山の上ならうまいんだよ。

 

▲ 今日は風が強くて、尾根では突風みたいな瞬間もあった。この山頂でもゴーゴーと風が山林を揺らす音が聞こえるのだが、不思議と無風。やはり、破風の箇所なのだろう、と納得した。

気温も7度Cぐらいで、いい陽気。1時間近くとどまっていたよ。

 

さあ、下ろうと、再度札立峠の分岐点まで下りる。

▲ ここからは、右手を下って水潜寺まで行く。

登山が終わったら、案内板にも書いてある満願の湯で、あがりだ。

 

 

▲ 水潜寺への下りの山道は、「巡礼道」だ。

 

ずっと杉林の中を下っていくと

 

▲ はい、わかりました。

思わず手を合わせる。(脚色)

 

 

▲ お堂に

 

右下には

▲ 一休さんみたいな小僧が、ここは秩父34番水潜寺と告げる。

おい、もう少し顔をきれいにしたれや。

 

お堂の前の上がり口には

▲ 「足形の上でおがめば」「百観音巡礼の功徳がある」

と書いてあるではないか。

でも、こんなきたねー靴で乗って良いのでしょうか。

 

 

▲ 水かけ観音みたいなのもあって

左にある柄杓(ひしゃく)で、3度水を掛けると、願い事が叶うみたいなことが書いてあった。

で、水を掛けましたよ。

多分だめだろう。お賽銭を置いてこなかったから。

 

 

▲ この観音さま

 

 

 

▲ お顔が非常に美しい

感心して、見とれていた。

しかし観音さまって、オトコなんだろうか、おんななのだろうか・・という邪念がすぐ湧いて。だめだこりゃ。

 

 

 

▲ この立ち並ぶ観音像の前を下っていくと

 

 

 

▲ 車道に出る

ここを上に上って10分ほどすれば

 

 

▲ 華厳の滝前・駐車場に戻ってきた。

 

 

 

▲ この駐車場には観光トイレもある

 

14:25 到着

 

 

YAMAPが告げる。AIに癒される時代だ。

 

 

反時計回りで。

 

山頂での1時間弱の休憩時間も入れて、5時間余の山行に。

ゆったりした山歩きで、良かったのではないか。

たいして疲れていないので、リュックとストックをクルマの中に置いたあと、このあとは秩父華厳の滝とやらを観に行くことにした。

【続く】