










まさちゃん、小さいころは、クリスマス・イブが楽しみだった

今の子供みたいに、豪華なプレゼントなんてなかったけど、普段は買ってもらえないような一冊の本と、大好きなチョコレートが、いつも枕元にサンタさんが届けてくれてたわ
サンタさんって、うちの中にどうやって入ってきてくれるんだろう?って不思議に思ったことがあったし、いつ頃、やって来てくれるんだろう~って考えてるうちに眠ってしまってたな・・・
クリスマスに雪がチラホラ、空から降ってくるとよけいに、なんだかワクワクした気持ちになったよ


キレイでしょ?これ雪の結晶なんだ
まさちゃんの住む近くに、世界で初めて、人工的に雪の結晶を作ることに成功した『中谷宇吉郎 雪の科学館』っていうのがあってね
そこへ行くと、雪の結晶のこととか、中谷先生のことが展示されてるんだよ
「雪は天から送られてきた手紙である」って言葉を残されたんだって~
雪の結晶って、水分の含み具合とか、気温とかによって、み~んなどれ一つとして同じものはないらしいわ

雪がみ~んな少しずつ、結晶の形が違うって話聞いたとき、まさちゃん人間と一緒だな~って思ったよ
人も、一人一人、み~んな違ってるもんね

そして、考えてる価値観もちがうし、自分が大切にしてることも当然、一人一人がちがっている


だから、自分の考えで、人に物事を押し付けたり、こうじゃないか?って決め付けたりするのは、あんまりよくないと、まさちゃんは思うな

人のいいとこ、いいとこを認めてあげて、自分もいいとこ、いいとこ見てもらえたら、みんなが仲良く暮らせるんだろうけどね・・・
しかし、こうして見ると、雪って素敵でしょ



中谷宇吉郎氏が、『冬の華』っていう本の中でこう書いている
「これほど美しいものが文字通り無数にあって、しかもほとんど誰の目にも止まらず消えてゆくのが勿体ないような気がした」ってね


雪の結晶が、みんなちがうみたいに、人もみんな、それぞれにちがった形で輝いてるんやね~
そんなちがった輝きが、ここに集まってるんだね

メリ~クリスマス




























