-写真の部屋-

奥野和彦

11時35分

2013-09-03 12:37:34 | 写真
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昨日は仕事でずっと都内にいた。
今日は仕事が無いので家にいる。
朝イチで宅急便に納品物を預けるのに玄関を出て
あー、送電線もトラブルがあったのだろうゴンドラで
工事に来てるなあと竜巻が通った方角を眺める。
ほんの4~500m離れているだけである。

ヘリコプターが引っ切り無しに飛んでいて
宅急便の金田さんの奥さんと世間話をしてから
状況を見に行ってみる。

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送電線には補修工事用のゴンドラが来ているのではなくて
飛ばされたトタン屋根が引っかかっているのであった。

昔見た怖い夢で、空におもいっきり大きい顔が現れ
人類に向けて酷い目に遭わす、というような事を言う。
そんなのが空に現れる異様さ、
あんなのが出て来ちゃもうどうにもならない、
そういう夢だったが、この トタンが空にぶら下がっている
光景もなかなかに異様である。
とても危ない。どうやって取るんだろうか。
電力会社のひとが下でビデオカメラを設置して
注視している。 今日だって突風が吹いてあれが
飛ばされないという保証は無い。
下は昨日午前中にコンセント他を買いにいった
ホームセンターの駐車場、或は自動車教習所の敷地
なので直接民家に落ちたりはしなさそうだが。
昨日の朝、水槽のお魚たちのフィルターを買いに行った
時には普通だったお店が今日は休業の札を出し
店員さんたちはがれきを集めたり掃除をしたり。
その隣が今テレビに出ている桜井南小学校で、ライバルの
スネークスの子たちは大丈夫だったろうか。
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11時35分
何となく外の様子を見に玄関から出てまた
北側の送電線のトタンを見ていたら、どうやら
そのずっと先の方にまた灰色の雲から下に垂れ下がっている
筋があるのであれはにわか雨が降っているのだと
思っていたら、急に自分の目の前にも一滴落ちて来て
今度は南側のベランダに出たら同時に大粒の雨が
落ちて来た。洗濯物を入れる30秒ほどの間で
ほぼ濡れずに助かったものと、間に合わなかったものとある。
よそのにわか雨を見ていたら、反対側からも真っ暗な雲
が来ていた。 そしてその最中にまた玄関から出て
トタンがどうなっているか見に行く。 
冷たい風が強くなってしぶきの中でトタンが大きく
揺れているのが見える。電力会社の人達はどうしているか。
雨宿りしてるか。ビデオカメラはどうしてるか。
雨風でトタンがふわっとあおられて、飛び上がったとしたら
その時こそ、ビデオが回ってないといけないだろう。
11時50分、雨は止んで、トタンはまだぶらさがっている。
約20分の大粒の雨が瓦もない、窓ガラスも無い
家に、また追い打ちをかけただろう。
今日だって夕方またどんな天気になるか分からない。

明日は飛行機に乗って仕事をしなければならない…。
異常気象に翻弄される自分の姿が目に浮かぶ。

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