-写真の部屋-

奥野和彦

タナゴ大宇宙

2013-12-01 23:15:31 | 写真
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とは言え、時代は変わる。
ヒトは経済をする動物である。

誰かや自分の子たちが宅地や街を開発していく仕事についたら
それを咎められはしないし、であればこそいい街を作って頂きたい。
作り方を間違わないで欲しいのだ。
いつも監督が言っている、周囲に気を配りなさい。とか
おっさんの好きなタナゴの話とか思い出してくれると
そんなにヒドい未来にはならないんじゃないか。

ちょっと当てつけかも知れないけれど
子供の頃に見たウルトラセブンではウォッチ型の
ビデオシーバーという装置でウルトラ警備隊は連絡を
取り合っていた。画面に相手の顔が映り会話する。
たまに駄菓子屋でそのおもちゃが売られるとあっという間に
売り切れた。皆が憧れてたその装置は携帯電話、スマホと
なって現実になった。腕時計型ももう販売されているとか
もうすぐだとか。 いらないけど。

ただし、我々がすでに戸惑っているように
競争だけをして作っちゃえ、やっちゃえ、出しちゃえが先に
立って、ルールやきちんとした使い方を決めなかった為に
結局困った事になっている。子供たちにはまだ分からない。
そこを、人間だったら、大人だったらちゃんとしたい。

固定電話や公衆電話は在来のタナゴ。
探さないといない。
携帯、スマホはタイリクバラタナゴ?
でも、当たり前にもう市民権を得て皆に重宝されて
その視点で外を見ていくと 自分には

モードの店「八千代」が 「し◯むら」に。
「尾川金物店」が ケー◯ー◯2に。
「東町商店街」が ◯イク◯ウンに変わっていくことと
重なっていく。

否定はしていない。
便利だし清潔だし明るいし、デザインも美しいし皆大好き。
華やかなら華やかなほど、それが儚い物にならない事を願うし
幻影にならない事を祈りつつ、ファインダーから眺めている。
そんなこと言ってる自分がいつ儚くなるかも分からない。

妻の故郷の瀬戸内海では5年ぐらい前から
今まで釣れなかった魚が釣れ始めた。イソベラというらしい。
今までいた普通のベラ(キュウセン)が釣れなくなった。
日本列島では西の方に生息圏のあったクマゼミが東海から
関東に向けて北上中。どちらも温暖化のせいと言われている。
タナゴを人力で移動させちゃったのとは規模が違う。
もう歯止めが利かなくなっているいろんな事を
たとえば今分かり易く活発に動いている物を見つめることで
記録していけないかと思って見ている。というのが
EIZOUくんに対しての答えになるだろうか。
同時にその瀬戸内の島では、夏の朝はジャンジャンと
うるさく鳴くクマゼミの声で起こされるほどだったのが
今はそんな事がない。過疎地でさえ、地域防犯と
予算の消化の為に薮が切られセミがから離れたか。