もうすぐ5月が終わる。
6月はホタルの季節。
粕尾川にはホタルが飛ぶ。
自分が育ったのは千葉の東葛地区で
川といえば手賀沼界隈の用水路。
休みの日には父親や近くに住んでいた叔父に
連れられてクチボソやフナを釣りに行った。
それは食べるための魚釣りではなく釣る事を楽しむ釣りで
でも、生き物の生態や気象や浮力と錘と水流の関係や
水に落ちずに釣りを遊んで帰る危機管理能力だとか学ぶことは多かった。
手賀沼はその頃日本一汚れた沼であると有名だったが
少し谷戸に入ればホタルの群生が見られる場所もあった。
初夏の夕暮れ、父親が思いついたように
「ホタル見に行くかな」というと
家族で車に乗って毎年同じ場所へ行って
ちゃんとホタルは飛んでいた。
先に粕尾川の前振りをして
なかなかたどり着かない。
大人になって活動範囲が広くなると旅行もし、
山の方面へ行けば綺麗な渓流も見る。
ドライブインではヤマメや鮎を塩焼きにして売っている。
そこで釣れる綺麗な魚を釣って見たいと思うようになる。