-写真の部屋-

奥野和彦

清…

2020-06-20 20:41:59 | 写真


さて、この竿の銘を何と読むか。
崩してあって分からなくて
これは、私の30年来の問題である。



郡上の渓流釣りについて纏められた本の中でも
この本は殊更私のバイブルであって、
著者の菱田與一さんはもうお亡くなりになっているそうだが
ここに1枚写真を転載することをお許し頂きたい。
まかり間違ってご子息やご家族の方が
このブログをご覧になるような事があれば
尊敬と憧れを持って紹介しているとご理解頂ければ幸いです。

昨年、私は竹で作られた郡上竿のことを書き
それを買いに行くと言う経験を書いたけれど
郡上職漁師でありながら、
菱田さんは進んで短めの軽いカーボン竿を使い
極めて軽快に手際良く魚を獲ってゆく、
言い方が適しているかどうか分からないが
郡上という土地にあってはモダンなタイプであったのでは無いか。
著書の中で釣竿についても述べていて
では、どんな竿を使っているのか?
と、ミーハーとしてはそこに至る。



本文をくまなく見ていくと
何カットか竿も写っている写真があるが
これが一番、竿の銘が分かる写真である。
ダイワでもがまかつでも無い
はっきり言って有名メーカーでは無い竿だが
これが、アマゴ漁で生計を立てた男の道具。