-写真の部屋-

奥野和彦

カメラ考

2009-04-17 22:19:17 | 写真
090417
生涯手放さないであろう今、一番つきあい易い
カメラ。カメラなんてなんでもよい。撮れた写真が
勝負なのだ。とはいうけれど、写真はまた
心身のコンディションにおいても撮れ方は変わって
くるもので、コンディションを担う一部分として
今日持っているカメラは何であるか、というのは大事な
部分である、と思う。実際私はそう。

ローライフレックス3.5B。というらしい。
有名なレンズ、プラナーやクセノタールがついている
のではなく、庶民的なテッサーのついたモデルであるが
このテッサーのズボーンとストレートな撮れ具合が
自分にはぴったりくる。プラナーも使ってはみたけれど。
いま、デジカメにおいてどんなカメラでどんなレンズを
使ったとしても下のような柔らかい写真は撮れない
だろう。それに、これもモノクロプリントをスキャニング
したものだから、最早オリジナルの感触とは
変わってしまっている。

人が下げてるのを見ると、少しキザな感じに
見えなくもないローライフレックスだけど、自分としては
テッサーを下げてる感覚だ。フレーミングで覗いている
レンズは二眼の上の方のハイドスマートという
レンズだから、また話がややこしくなるが
このカメラを覗いて被写体を見ているときは
その向こう側にある心情や、歴史や、空気さえも
が質量として感じられるような感覚を持てる。
言い過ぎかなぁ。

他にも沢山このカメラについて思う事、不思議な事
はあるのだけれど、それはまた、追々。

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「みずぼうそう」 2003年




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