-写真の部屋-

奥野和彦

寒くなったから風邪引かないでね

2015-10-16 18:02:16 | 写真


ある人に
写真家というのについて問われたけれどすぐに答えられなかった。
要するに、ダヴィンチのモナリザみたいに代表作のようなもの
があって、或はゴッホのように独特のタッチがあるとかいう人が
写真家なのですかと。
その人は、映画のイベントの現場に来て
記事を書いて写真を撮ってインターネットのニュースに
載せる仕事をしているらしいが、本当は
写真家になりたいのだそうだ。

カメラマンと写真家が違うとか、じゃ、どこが違うのかとか
言うけれど、その人がどう思うかでいいけれど
違いをつけるとすれば
人からこれを撮ってと頼まれてありのままに撮る技術を売る人を
カメラマン。わたしもカメラマン。
先に、表現方法やら作画方法に独自のものがあって
その調理でもって頼まれた写真を撮ってあげる。
或は頼まれない事物や心情をその調理法で撮り続けていて
それを、欲しいという人がいて、提供して商売になっている人
これが写真家だろうか。写真作家というともっと分かり易いかも。
代表作があるから写真家と認められるかというとちょっと違うかな?

自分が写真を勉強していた昭和の終わりぐらいまでは
◯◯さんの代表作の◯◯、なんていうのがあったけれど
その時代は、撮影技術があって、プリントを作る際の暗室技術があって
そこで人の技が込められていたから1枚に価値をつけられたかも
知れないが、今は技術がなくても誰でも撮れるし
暗室なくてもパソコンで出来るし、暗室以上の加工が出来るし
だから、写真1枚における希少価値性はないと思う。
それにしがみつく人ももういないだろう。
日々、写真を使ってどんどん時代も本人も変わっていく事を
見せていく行為が写真家と呼ばれる姿かも知れないね。
もう代表作なんて3日もすれば忘れられる。
毎日毎日、撮り続けていないと。それだけだ。

と、次に会った時には答えるべきかと思うけど
恥ずかしいからやめとこう。









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