そして、終わりの日はやってくる。
どちらかが勝って、どちらかが負けるのだ。
最後まで泥まみれになって悔いの無いように
やりきれれば良い。
練習だってしたし、自信だってあったし
みんながそう思って集まって来て、全国大会で優勝するチーム以外は
みんな負けて行くのだ。
そうして野球が終わって行くんだ。
今日、帰ったらお母さんも最後の洗濯になるかもしれない。
ポールやウタマロ石鹸はもう使わなくなるのか。
母さんには、その御礼も言おう。
日本の、高校野球を、甲子園を筆頭とした
アマチュア野球の素晴らしさを誇りに思う。
そして、願わくば
来年の春に、
みんなの家にまた、大きく名前の書かれた練習着が翻って
母さんのウタマロ石鹸やポールがまた活躍して欲しい。
次の、本当の最後の夏まで、また突っ走って欲しい。
それまで、しばし皆お疲れさん。
いいチームだったね。
さあ、勉強、勉強。