7月7日
タナゴという種類の魚は
川の中に住んでいる貝、タニシのような巻き貝ではなく
アサリやシジミのような二枚貝(にまいがい)の中に
卵を産み付けます。
卵は貝の中でがいてきにおそわれることもなく
貝が自分で生きるために体の中に取り込む
さんそやよごれのない水で育つことができます。
タナゴの子は貝の中で自分のおなかのえいようぶんがなくなるまで
過ごし、20日前後で貝から出てきて泳ぎ始めます。
でも、今回はすいそうでタナゴのお母さんの準備ができているにも
かかわらず貝がすでに卵でいっぱいなので
グラスの中で育てることに挑戦してみます。
鮭(サケ)のじんこうじゅせいの様子をテレビで見ることがあります。
タナゴのメスは卵を産む季節になると
産卵管(さんらんかん)というのが伸びます。
浅いお皿の上に少し水を入れてそこで
タナゴのお腹を押してやるとプリプリって感じで管から卵が出てきます。
これが1回に産卵する卵の量です。
サケはおなかをさいて卵を出すので
そのまま切り身になって魚屋さんにならぶのかもしれませんが
タナゴはそれですいそうに返せば死ぬことはなく泳いでいます。
卵のあるところに今度はオスのタナゴを連れてきて
同じようにお腹を押すとオスからは精子がでます。
水は蒸留水(じょうりゅうすい)。その中で少しかき混ぜて5分。
何度か水を取りかえて。
卵は赤ちゃんになる準備を始めます。