この時期の野球が一番寒い。
1月から2月にかけて。
北風が強い日なんかはグランドのお母さんたちも
本当に大変だけど一生のうちの、ほんの何年かです。
子供が野球なんかやらなければ味わえない体験ですよ。
うちはもうチームに子供は居なくなったけれど
お世話になったので数年はお手伝いしようと
思っていたら、監督を仰せつかる事となった。
今度はB監ではない。
総監督になるO山監督の輝かしい野球経歴、戦績のあとを
引き継ぐには役不足と分かってはいるが
それを理由にいい加減にやるつもりはないし、
それこそ教わって来た事を総動員して
全身全霊かけてやっていくしかないだろう。
大体、監督というのは
威張って、サインを出して子供を動かして
優勝したら素晴らしい采配だと誉められて
あとは酒飲んでりゃいいと、見えるかも知れないが
颯爽とベンチに居るのは1時間半の試合の間だけで
監督業は毎週のスケジュールを立てたり、試合や大会の
打ち合わせに出て日々あっちこっちの監督さんと
練習試合だなんだと調整しているのがその仕事の大半なので
あって、それを少しは背負わなきゃと思ったことでもある。
でもまあ、子供が野球なんかやらなければ、ましてや
名門チームの監督なんて、そうそう味わえる体験では
ないのだし、
子供たちとスタッフの皆さんと親御さんたちと
一生懸命やりつくして、我が軍に運があれば
いい成績も残せるだろう。
普通の男が一人普通に生まれて普通に生きて
死ぬまでの間にはまあこんなこともある。ということ。だな。