-写真の部屋-

奥野和彦

虫籠

2023-10-16 21:51:08 | 写真


今日は夕方から散歩に出た。
ローライフレックスを一丁ぶら下げて。
近くの梅林公園から土手に上がって川沿いを歩く。
どういう訳か、普通草むらや物陰に隠れているコオロギが
梅林公園の遊歩道に1匹、2匹と出ているので
久しぶりにじっくり観察した。
あれ、ゴキブリに似てるかもと初めて思った。

子供の頃、虫を捕まえるのが大好きで
草むらにはバッタやオケラやカマキリがいて
夏になるとセミ、メインはクワガタとカブトムシであった。
家に持って帰って来て、買うのは飼育ケース。
でも、捕獲のために下げていくのは虫籠であった。
大体ワンシーズン使えば、壊れてしまうか失くしてしまうかで
毎年夏の初めにはキレイな緑色のプラスチックのカゴを
買ってもらった。

同じ事を、自分の子供たちもして
夏休みに瀬戸内に行くとじいちゃんが
虫籠も網も、飼育ケースも兄弟喧嘩しないように
二人分用意してくれてあった。
子供達だけで先に田舎に帰り
1週間、2週間と遊び狂って最後に
私たちが休暇に帰り、連れて戻ってくる。
私も一緒になってヒラタクワガタを探す。
スズメバチがやって来る前に、
木のウロに平べったく入ってじっとしているのを
ピンセットでなんとかつまみ出す。
子供達が虫籠に入れる前に、ちょっと、と言って
私は自分の「光の籠」の中にそれをコトンと閉じ込める。
私の籠の中には光る海や、船に乗り降りする人々や
お宮のお祭りの提灯や、キラキラ光るシロギスまで
入ってる。



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