-写真の部屋-

奥野和彦

舟着き場

2017-04-10 23:21:56 | 写真


でも桜はやっぱりカラーかなって思ったり。
写真に興味を持ち始めた時に
本屋で買ってきたのが丹野さんという人の本で
その人の考え方に少し感化されて
物や景色やポートレートではなく
人や世界の在り様を撮るようになった。
生意気な中学生だ。
カラープリントはまだ手の届かない世界で
モノクロ写真であれば現像、プリントが
自分で出来そうだということを知る。

今日、仕事現場へ行く途中の地下鉄で
江東区の森下駅を通り過ぎる。
川俣軍司がパンツ一丁で立てこもった森下だ。
そこに活字屋があって中学生の自分は夏休みや冬休みに
親に頼まれて活字を買いに行ったり、テキンで名刺を刷ったりするのが
アルバイトだった。テキン懐かしいなあ。
丸い盤の上にインクを出してヘラで緩め
それをゴムローラーが伸ばしてゆく。
おっと、今はテキンの話ではなかった。
深川の通り魔事件が起きたのはもう数年後だが
そうして貯めたお金でフイルムを買ったり
暗室用品を買ったりしたんだったな。

というようなことを
今日森下駅のホームの駅名標を見ながら
思い出したのだった。



グーグルで「テキン」を引いて見た。
なんと中古が高騰していると。
世の中はわからない。



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