-写真の部屋-

奥野和彦

写真を買う話

2021-12-08 17:23:22 | 写真


写真を買うってなかなか無い事だと思う。
まず第一に値段が高い。
特に有名でも無い写真家がギャラリーを借りて
並べている写真の最低レベルが3万円ぐらいのようである。

なんでその値段なんですか?
聞いた事はないけれど
ある人は自分の生きた過程で培った意識で撮った1枚で
それぐらいの価値がふさわしいと言うかもしれない。
でも、そんなこと言ってたら何十枚売っても元は取れない。
え?逆に3万円程度?
言ったらぶっ飛ばされるかもしれない。
でも、本当は
会場を借りた元を取りたい、製作費だけでも
元を取りたい。と言うのが本音では無かろうかと思うのだ。

写真プリント1枚作ると言うのも
結構お金がかかる物で
フィルムで撮れば
フィルム代、フィルムの現像代、
ラボに出せばそのプリント代、これは作家の写真の見せ場にも
なるからキタムラの4つ切りプリントではダメなのだ。
ちゃんとここをこうしてああして、とプロラボにお願いする。
キタムラの5倍はするだろう。
出来上がったら、額を用意しなければならないから
それを買ったり、レンタルしたりする。
で、あっという間に1枚の売値の半分ぐらいにはなってしまうもの。
自宅でインクジェットでプリントしたとしても
印画紙代とインク代でそこそこかかります。
やはり、これを人に見せるのだ、展覧会なのだ、
と思えば2枚、3枚とやり直すこともあるしね。

だから、写真は高い。
売っているものが作家の精神世界みたいなものだから
余計に価値がややこしくなるのだが
結婚式で新郎新婦の記念写真、両家の揃った家族写真
これ撮ってもらって台紙に飾られた1枚を手にするとしたら
それぐらい、或いはそれ以上にかかるでしょう。
結婚写真も精神世界も
値段の実は製造コストでしょって感じなのです。
あくまでも私の意見ですが。


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