-写真の部屋-

奥野和彦

捨てますよ

2015-11-11 22:49:49 | 写真


さて、我が家では断捨離の敢行中であるが、
おととい、本を手放したりしているのもその一環である。
といっても、子供二人はどこ吹く風であるし
夫婦でどうにかしなきゃと頭をひねっている。

しかし、そもそも自分に断捨離が向かないし、
情報番組で知ったような顔をしたおばさんが整理のプロだとか
言って出ているのを、ふん、そんなに簡単にいくなら
あんたがテレビに出る必要も、そもそもないんだよな。と毒づいている。

1年以上使っていないものはこの箱にいれましょう。
あまり使っていないけれどもう少しとっておきたいものはこの箱に。
今現在、日々使っているものはこちらに…。

私は、これがあるといい気分で
暮らすことができる。今度はあれを手にしてみたいから
頑張って働こう。と思った結果、そばにあるものが多いので
何年使ってないとか、そんな物差しでは計れないのである。
仕事も道具を使う仕事だからそれだけでモノがあることになる。

ブツブツ言いながら、それでもサイドボードは
捨てる事になって、その引き出しに入っているものは
いつか要るのかもしれないと思ってとっておいた伝票やら
フィルム時代の整理用品なのでどんどん捨てた。

自分の持っている物で一番古い物ってなんだ?
じいさんの持ってた何とかとかじゃなくて
クラシックカメラとかじゃなくて
実用として自分が手に入れたもので。
高校の時のグローブがあるな。
今回全部捨てたカセットテープ。これは中学生の頃からのものも
あったな。じいさんの声も、一緒に会話している
兄弟の子供の頃の声もみんな捨てた。
あんたの言う通り、何年も聴いてないよ。だから捨てた。
一番古いのはなぁんだ、自分の肉体と脳みそか。
これは、日々使っているものなので捨てなくて良いらしい。

10年前、会社を辞めた時に皆と撮った写真が出て来た。
酔っぱらって赤い顔をしているが、頬が痩けていて
この写真を撮った数日後に入院している。
全部破いて捨てた。
どうやら捨てにくいのは思い出らしい。


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