-写真の部屋-

奥野和彦

月の光

2014-05-19 23:23:26 | 写真
140519

写真は感覚だった筈。
考えて練り上げるようになったらおしまい。
もっとカンだけでやってこそ面白かった筈。
と、思うし
それは若かった頃の話
今の自分にしてみればもう そうしても納得するものは
できるとは限らないと言う考えと。

たとえばそれが老化という方向へ進んでいるとしても
一歩たりとも戻ったりなんかするものか、と
考えるのか、時には
初心はどうであったのかと
戻ってみたりなんかもしていいものかと。

たまたま今日帰宅した時にテレビでやっていた
ドラマの挿入曲「月の光」ドビュッシー。
いつ聴いてもどこか違う世界に連れて行かれるような。
悲しいでもない、甘いでもない、楽しいでもない
せつないでもない、「月の光」という題だと知らなくても
そんな感覚になるし、言われればなおさら「月の光」という
タイトルこそが唯一ふさわしいかも。

一個一個の音階の並べ方組み合わせ方だけで
なんでこんな浮遊感に漂わせられる?
使てるのは「SAY YES」とも変わらない
普通のドレミファソラシドやで。
ブツブツ考えながら帰って来た頭に
どう? とドビュッシーから突きつけられて
グウの音も出ませんやなあ。
「どや?やろう思うならやれや、やらな、どうにもならんよ。
どや?ええ曲やろ。ネタは一緒や、組み合わせ、
発見、追求あるのみや。ワテはシャブなんかやってへんで。
ま、もともとちょっと変わっとるけどな。ははは。」
音楽室のドビュッシーってどんな顔だったか。

Youtubeでちょっと部屋を暗くして
ドビュッシーを聞いてみて下さい。




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