エアコンの効いた車から降りて
すぐにカメラを構えるとこうなる。
きれいにレンズの縁から丸く曇って
メルヘンチックな写真になった。
実家へ帰る途中のある場所で
昔は夜行くとホタルが飛んでいた。
あまり様子が変わっていないから
今でも居そうな気がするが
水路もコンクリートになっていたし
ドローンで稲作用の消毒液を撒くと
看板が立っていたのでいないだろう。
仮に今でもホタルが飛ぶとすれば
こんな住宅地からすぐの場所は
すぐにSNSでアップされて酷いことになるだろう。
自分も今してるのか。
それにしても
あの頃から四半世紀は経って
どんどん宅地開発は進んですぐそばまで来ているけれど
そう簡単に切り開けない谷戸もあるのか
割と蛍も飛びそうな雰囲気は未だにある。
ランニングシャツにステテコの爺ちゃんと
ピコピコサンダルの孫が
手を繋いで網と虫かごを持って
日陰の下を歩いて行く。
