FRIARS'N'SNIFFERS

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バンドを真面目にやるという事

2013-11-11 23:20:00 | ucchhy
ひょんな事からCOWNTER BLOWのシンガー・射跳と久しぶりのアルバム発売で岡山の各箇所へプロモーションを同行する事になった昨日。
思う事、少しあったんで振り返ることに。

COWNTER BLOWとは90年代に広島において人気・実力の備わったTHE BLASTERS解散後に結成されたバンド。
ハードでメロディックなパンクバンド。

高校生の頃から自らを射跳(しゃちょう)と名乗り精力的な活動で広島ロックシーンの聖地ウッディストリート~ネオポリスホールで活動。
当時ネオポリスホール下でメンバー達でデモテープを手配りしており、その際に知り合った。俺が当時やってたバンドをネオポリに推薦してくれたのも射跳だった。
この頃、周りの福山のバンドが広島市内でライブするってあまりなかったため少し自慢だった、今なら当然の活動範囲内だろうけど。

しっかし眩しかったね、ブラスターズは。
めちゃストイックな姿勢でね。
ライブ前にアルコールを口にせず極限まで自分を追い込んでステージに立つ。
これは今もらしい。
アツい、と一言で片づけられない激しいライブだったな。
動員も飛びぬけて多くて解散の際のナミキジャンクションは前売りでソールド。

でも俺、実際は90年代半ばには今のoi!/street punkにどっぷりでどちらかと言えば岡山に入り浸っていた。
疎遠になりつつも付かず離れずの関係でも会えばやはりお世話になった年上の先輩として接していた。
時々一緒に飲んだりとかあっていつも俺の以前の病気の事やバンドの事を気にしてくれる優しい一面もあって。
過去~現在のバンドキャリアとイカついタトゥーのルックスでも決して兄貴肌でもなく酔えば憎めない、それこそストイックな姿勢でバンドに取り組むソレとは全くの別人のように酒で夜を明かしてた。

この度の久しぶりのアルバム発売は事情とスピーディにとの事から流通問屋をほぼ通さず自らでショップへ卸しに行くと決意。
そこで岡山へ同行との流れになったけど車中で過去少し離れていた期間を埋めるかのように喋りまくった。

射跳が言ってたよ、いま41歳の新人気分だと。
直にショップへCDを卸すなんて初めてで今まで誰かがやっていてくれた事に感謝している、でも店々に手渡し出来る喜びがあるから出来る限り郵送でなくショップへ持ち込みしたいと。
あのデモテープ配布や初めてCD出したりツアーにでたワクワク感に似てるとも。
ちなみに音源のレーベルはほぼセルフレーベルだ。
車中で関西~関東へのショップへ卸す事を色々思案中で今までのリリースより忙しいけど充実している、だって。

俺がフライアーズでギグ前にアルコールを口にしないのもCOWNTER BLOWで射跳がギグ前にステージ袖で円陣組んでメンバーに声をかけるのも白状するとこの人の影響だし、よく俺のライブを熱い、と形容されるのはもしかしたらブラスターズの影響なのかも、と後で自分を分析した。

いまCD音源が簡単にリリースされる事になっても勝手にレーベルに頼って他力本願でその音源や自分のバンドさえも自分たちでプロモーションすることもしない、そんなバンドも一部いると思う。
ちゃっかり都合よく無意味なカテゴライズとジャンル分けしてもらう事も込みで。

絶対無意味だよ、それ。
ギグしたい音源リリースしたい色んな人に知ってもらいたい。
掃いて捨てるほどいるよ、そんなバンド。

今回の彼らのCD流通のやり方はアナログで非効率で採算度外視だ。
笑われるやり方だろうけどあるべき姿じゃないか?
もっともかつてのリリースはしっかりとしたリリース~流通でラクを知っている彼らだろうけど。

射跳、俺らそういう意味では何も変わらんですね19年前と。
俺なんてあの頃よりパンクロックが好きッスわ。
あ、変わったんはお互い恰幅よくなったけども(笑)
ドリーミンな話ばかりしょーたけど20代のやつからしたら
「このオッサンら、なに言うとんじゃ」と言われるじゃろ。
ほんでもそいつらももう数年後には俺らのしとった同じ会話するのにね。
本気でロック好きで続けてたら、ですけど。



俺ね、目が覚めた。
キャリア関係なく自分で動くそんなCOWNTER BLOWのアクションみてね。
もちろん自分じゃやってるつもりだったけどまだ甘いな、俺は。

ギグの回数も少ない、音源もまだない俺達だけど、
不真面目だの中途半端だとか絶対言わせない。

さぁいま何ができる?



最後に彼らの動画を。