FRIARS'N'SNIFFERS

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熊本ギグを終えて。

2015-10-15 23:24:00 | ucchhy
熊本ギグが終わって満たされた気持ちで帰ってきた。

バンドのプランがちょいとあるのでギグ2日前から福岡入りして連日リハをしていた。
おかげで少し仕上がった感覚でギグに臨めたんよね。

しかしまたギグ前のトラブルが。。。
軽いギックリ腰になってしまい歩くのもぎこちない。
福山から1人で運転するのがダルい。

いつもこうだ、何かが俺をジャマする。
ちなみに過去のギグ中トラブルを軽く説明すると・・

◎ギグ中にコンタクトレンズ落とす
(仕事中は落とさんのになぜいま?)
◎散々悩んでチョイスしたエフェクターがリハでアウト
(買うときに気づかないとこが俺クオリティ)
◎シールド内部断線、ギグ後に気づく
(こだわった結果がこれか)
◎20年モノのギターストラップがギグ中に千切れる
(ここまできたらもうギャグだろ)

ギグ中じゃなくてギグ前からこれかよ・・
ステージでのトラブル祓いと思っておくことにしておこう。


熊本に向かう道中、軽い接触事故以外スムーズに流れ好天気に恵まれて昂ぶった気持ちに余計に心が入る。
んでなんか「遠いとこまできたもんだな・・」とシミジミしてしまったりして。

前途したBUILD、強いては奥村君に会えるんだな、と。

熊本に着いてリハ前に街を探索しようと歩いていると俺を呼び止める初めて聞く声が。
横をみるとまさにその奥村君だった。
メールとかはしてたけど肉声で話すの初めてだった。
大事な場面での肉声での会話は本当に大事だと思う。

初めて会う彼は意外にも少しシャイでゴーグルジャケットを颯爽と着ていた。

「俺もギグ中はゴーグルキャップよ!」

そう言おうかと思ったけどやめた。
今日もメンバー全員、自分たちなりの精一杯のギアを用意してステージ上がるからそこで感じてもらおう、と。

ナバロは歓楽街近くにあって広島ボーダーみたいだった。



この日、メンバー全員聴いてきたSOUL CRAFTもTHE KNOCKERSも出演している。
観戦を楽しみにしつつ落ち着いてリハをこなす。

出演者と談笑してたら緊張してきた。
今日はナーバスにならずにイケると思ったのに。
コインパーキングに停めた車中で九州へ向かう際にずっとローテーションしていたこれらを爆音で再生。



特にCRIKEY CREW。
憧れまくったけど来月は一緒だ。
だからこそ、その前に今日のステージをばっちりキメないと。

最近、自分でもヘンだなぁと思うのだけど明日もし、いや今日このあと何らかの事情で死んだりなんてしたら色々と後悔あるけど、そのうちの大きなひとつがきっとこのバンドの事だろうと思う。
スカしたギグなんてしてしまったら・・・
別に演奏ミスとか機材トラブルとかではない。
思いっきりプレイしてスベッたならそれなら本望だけど。
スカすってうまく説明できないけど「突き抜けたギグ」ができない事。
もちろん気持ちの面で。

今夜も、ここ熊本でどんだけ「突き抜けるギグ」ができるか、だ。

ここまで来たんだ、爪あと残してやる!と毎度同じことを言い聞かせて覚醒して車外にゆっくりでてハコに戻る。

以前おなじ事をここで書いたけどもういちど書くよ。
いまこの夕方から夜になるこの午後7時前後、全国のライブハウスで同じように緊張したバンドマンがいるんだろうな。
俺はわかりやすい緊張するけど人によっちゃソレを隠したりそもそも飲みすぎて出来上がってる人もいるのかも。
いずれにしても、みんなグッドラック!てなもんだ。
一石投じてやろーぜ、ガチでやってるならば。

GAIDOは2人でプレイしているなんて思えない毒があった。
楽屋でNORVERの爽やかで熱いプレイを聴きながら最後の精神統一。
あれ?
いま気づいたけど腰が治ってる!
自分の回復力に少し感謝。。

セッティング終えてギグスタート!
ステージと客席が目の前ではっきりわかる客の目。
やれる限りのアクションでやってるとすごく真剣に見てくれているのがわかった。



プレイミスは幾らでもあってしまった。
前途したようにいまそれは関係ない。

突き抜けた、突き抜けれたんだよ。

終わって奥村くんもBUILDのシンガーもすごく絶賛してくれて嬉しいというより少しだけホッとしたんだ。

この後に続くSOUL CRAFTはそりゃもうバリバリ!
KNOCKERSはさすがのライブバンドでブッ飛ばしてた。
そしてBUILD、いや個人的には奥村くんのドラムもこの目に焼き付ける事ができた。
シンバルを高くセッティングしてスティックを振り下ろす姿が印象的でこれが病を乗り越えた強い男の姿かー!と感動したよ。






打ち上げでやっと写真とれたりして落ち着いて話ができた。
どれもが良い思い出でこのバンドの足跡を残せれたな。



もちろんプレイに満足することはいつまでもないかもしれない。
でもここ熊本でいろいろ感じることができました。
冒頭に伝えたとおり満たされた気持ちです。

BUILD!ほんとうにありがとう!





そして俺らの小さなこだわりのギアたちにも・・

TTab/Weekend Offender/Mikkel Rude
/Three storoke production/Sergio Tacchini
Casual Connoisseur/Stone Island/peterstorm

さぁ次はいよいよ岡山ペパーランド!
特別すぎる内容、場所。
それは間違いないけど、この日もやはり思うのは
「今まででいちばんのギグをする」
これを胸にブチかます準備に明け暮れようと思うよ。

熊本ギグに向けて。

2015-10-05 20:44:00 | ucchhy
熊本でのギグが次の日曜日と迫った。

全国行脚中の札幌パンクTHE KNOCKERS熊本カード!

何が嬉しいかってこのイベントは熊本oi!/skinheadバンドBUILDのドラマー奥村君がオファーくれたことだ。
2000年代初頭に岩国で観たBRONZEFISTレコード主催のイベントが初めてだった。
そのオールナイトイベント後に広島で2度ほどギグを目撃。
まさかそのドラマーと後にSNSを通してやりとりしあうなんて・・・という陳腐なものではない。

俺は彼の生き様に感銘を受けたのだ。
ギランバレー症候群という世界が定める難病指定、特定疾患の病に犯されたとネットを介してそのバッドニュースを知る。
でも面識はないから応援メッセージも送れずじまいで・・

ギランバレー症候群
http://www2u.biglobe.ne.jp/~kye/giran.html

しかし奇跡か必然か?
彼は完治、厳しいリハビリを成し遂げ普段の生活を送るまでに社会復帰。
しかもドラマーとして完全復活!

文字にしても過酷な時間を過ごした事が想像できる。
もちろんこれもネットで知った情報。

あんまり人に言わないようにしてるけど・・・
俺は23歳の時に難病指定の病気になってしまい永らくの入院、そして社会復帰するまでずいぶん時間かかって仕事をするようになった。
その時の薬の副作用にずっと引っ張られて正直イジけていた。
変わりはてた顔、身体。
仕事も彼女もなくして。
そのときに余計にパンクが好きになったのは確かだけど・・
あの時の入院、その後を思い出すとゾッとするし健康のありがたみを感じる。
(いまも多少その後遺症はある)

その彼が発症~入院中の苦悩~猛リハビリの末に復活!・・この大きなドラマをfacebookにてコラムとしてポストしているからぜひ検索して読んでほしい。
この中に彼の言葉「死ぬこと以外かすり傷」という言葉があった。
ガーンと胸にきたよ。

俺は彼に浅はかに「頑張って!」というつもりだった、自分も特定疾患を持ったものとして。
ところが彼は全く違ってイジけた俺とは比べられない精神力をもって病と向き合ってた。

死ぬこと以外かすり傷・・・
口にすると今まで聞いたカレンダーにありそうなどんな言葉より俺には重く、そして心が軽くなった言葉・・・

そう思うと彼と会いたくなってきた。
彼の方から歩み寄ってくれたおかげですぐ打ち解けていまも時々メールなんかしたりして。

実は去年末にも熊本でのイベントに誘われたのだけどどうしてもその時に出演できなくて。
心苦しくも断ってしまった。
もう誘ってくれないかな・・なんて思ってたら改めてまた彼は誘ってくれた。

時々出くわすいい加減にバンド、イベントをやっている人らと全く違う彼。
イベントタイトル「FOR THE YOUTH」
彼は若者に向けて!とメールで言っていた。
まぁ俺も全然ヤングのつもりだけど「何か一石を投じたい」そんな気持ちと思う。
強い精神力の彼。
その彼と会う、そしてお互いのギグをブチかます。
このバンドをやっていなかったら彼とこんな機会なかっただろう。

今まででいちばんの遠距離の500キロ走行。
その先にはBUILDが待ってくれている。
奥村君が待ってくれている。
楽しみでしょうがないよ。

そんで俺たちらしくブッ飛ばしたギグするんじゃ。
ツイッターでも俺たちらしく、なんて言ったけど俺が思う俺たちらしくってのは・・

他力本願をヨシとせず、主催者に感謝して最高のイベントに最大限の敬意を示して、その土地をいろんな角度から精一杯感じて1本のギグを通常の10本分くらいのスピリットを詰め込む。
イキがるのはステージだけで結構!そのアティチュードは誰にもテレずに負けずに。
ステージでは好きにさせてもらいます、でもギグが終わった後には心に一握りのパンク起爆剤が産まれて・・・。
そんな俺らはステージ降りたら俺たち流の笑いがある。

そんなギグにしたい。
修学旅行以来の熊本の街中で。