カッコ良く老いるということ。
by |2009-07-08 21:01:20|
若い生命がきらめくのは自明の理。
カッコ良く、或いはかわいく老いていくというのがこれからの目標です。
人間なんてもう、生まれたときから老い始めてんだ。
今さら何を嘆くことがあろうか。
枯れてゆく細胞の行方など、知ったこっちゃないですよ。
確かな記憶より、ゆかしい情感が残り香のように、身体に留まればそれでいい。
あと何年生きるんだろう、そう考えたその時から、世界は輝き出すのだ。
蕩尽するだけの体力も果てた、笹舟のような視界。
ゆるやかな雲の流れに、歌がある。
そんな世界を、生きていきたい。
山川のように自若として、己を滅すること。
個は消滅し、全体に帰する。
存在は却って、果てしなく広がってゆくだろう。
だから老いることに、決して引け目を感じてはいけない。
アンチエイジングなんて言ったって、所詮限界のある話。
わざわざ十字架を背負う意味もないわけで。
地震に強いのは、か細く柔らかい柳の木ですからねえ。
合気道の達人と呼ばれた塩田剛三氏いわく、最強の技とは「敵と友達になること」。
最近の「バガボンド」なんか読んでても、結局「強さ」って何なんだろうなって思う。
あと10年20年、30年の月日が、僕には必要なんだろな。
株式会社加登ホームページはこちらをクリック