化学系エンジニアの独り言

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電気自動車

2005-08-04 | 省エネルギー
電気自動車に関するいくつかの記事

1)三菱自動車は燃料電池自動車の開発から撤退して、電気自動車の開発に集中するとのこと。
さすがに不祥事続きで売り上げ減から、開発投資を縮小せざるを得ないことは想像に難くありません。
開発費のかかる燃料電池自動車開発を断念するのは賢明かもしれません。でも、本当に電気自動車が本命になるのでしょうか。

2)電気自動車(EV)がハイブリッド車を環境負荷の電機面で凌ぐことは自明だ。との記事。

車両効率でハイブリッドに優ることは想像できるが、Well to wheelでみた環境負荷の面、つまりエネルギー消費効率でもハイブリッドに勝てるのは本当だろうか。

開発者である某大学教授によれば、「日本中のバス、トラック、乗用車をすべてEVに替えても、発電所は1基も増やす必要はありません」と断言している。その理由は「余った夜間電力を使うので、発電量を約1割増やすだけで済むから」だという。

本当かどうか、後で検討してみよう。感覚的にあわないような気はしていますが。
発電効率38%の電気をバッテリーにためて、それを使って走るのですから、ハイブリッドに優ると言い切れるかなあ。
また、実用に耐えるだけの大容量蓄電池があるのかがもう一つのポイントです。

電気自動車の方がハイブリッドよりも構造が簡単であるのは間違いないので、電気自動車にも活躍の場はあると思います。でも、世の中のすべての車が電気自動車になる、ダンプカーもブルドーザーも電気で走らせる、そこまでの必然性はないと思う。