5月10日は、徳島北支部例会が鳴門地場産業センターで行われました。
今回の報告者は、愛媛同友会からお越しくださいました「まるく株式会社
北野賢三氏」でした。
報告のテーマは、「100点ではなく、100%を目指す社風が強くて優しい
組織をつくる」でした。
今回の報告者の北野さんと座長の堀部さんです。ご苦労様でした。
今回の報告の内容は、個人的な感想ですが、すごく心に響く、感動
的な経営をされている話を聞けまして、私も新たな力が湧きました。
大手紳士服メーカーの幹部を経験されて、ベンチャー企業を起業してから
順風な成長をとげていた矢先に、バイクの交通事故で生死をさまようほどの
ダメージを受けて、重度の体も心も障がい者になり、 人生に仕事に
、真正面から向き合う決意をしたそうです。
ベンチャー企業経営をしているときは、お金のために経営をしていたそうです。
だから、交通事故に遭って、入院していた時に、取引先の人間が誰も見舞いに
来てくれなかったということからも、ご自身も180度、経営に対する考え方を
変えるきっかけになったそうです。「 人のために働かなくてはいけないと。」
株式会社まるくは、北野さんご自身も重度の障がい者であること
から、一般企業に就職できなかった障がいのある人を自社で
直接雇用して、ON THE JOB TRANING方式(仕事の実戦を経験すること)
で、「雇用されうる能力を育成」し、一般企業への転職支援を行う。ということです。
素晴らしい事業です。日本になくてはならない会社の一つになっている訳です。
その上、驚いたのは、社会福祉に貢献する会社というのは
たくさんありますが、㈱まるくは、ご自身たちの企業努力を
して、黒字を目指して、達成しているということが、私の
聞いた中では一番驚いた点でした。
何故かというと、社会福祉の会社というのは、ほとんど助成金
の支援を国や行政から取り付けることで成り立っている会社が
ほぼ百パーセントだと思っていました。
それが、㈱まるくは違うのですよ。北野さんご自身が障がい者と
経営者と二つの顔を持つことから、働いている社員の人権を
尊重する会社になるために、自立していける社員を世の中に
送り出す会社が、自立していない会社で、自立していける社員を
育てれるはずがないと思ったからだそうです。
この北野さんの言葉には、感動したし、私自身、本当に恥ずかしい
思いをしました。
働いたお金で、間接的でも良いので、障害者に納税をすることが
できることが可能であるということを証明してあげたかったと北野さんは
、交通事故を経験しなければ、この様な考えはなかったであろうとも
報告の中にありました。
今回は、参加者に、女性経営者が多かったのと、障がい者施設
関係の参加者も多く目につきました。みなさん、関連性があるので
学びをたくさん、北野さんからいただけると良いですね。
例会が終わりまして、恒例の楽しい懇親会を行いました。
シリアスな報告の後でしたが、大変、気さくな㈱まるくの
北野さんと随行の愛媛同友会の菰田さんとの懇親会は
楽しめたし、報告の後の、深い話も聞けました。席が
北野さんの前で、本当に勉強になりました。
室長の谷崎さんの乾杯の後、皆さんからの、北野さんへの
祝福です。
例会の最終に、座長が全体の講評を述べるのが通常でしたが、
今回、高橋支部長がしましたので、座長の堀部さんは、考えていたそうですが
、披露できなかったので、懇親会で披露していただきました。(笑)
私は、地元開催の場でしたので、北野さんと菰田さんが遠くから来ていただき、
宿泊をしてくれているので、同士の阿部君と二人で、二次会まで行きました。
時間が許す限り、付き合うものですね、北野さんの、音楽の嗜好性や
性格が、私と近い点が多々あり、雲の上の人のように思いましたが、
私のようなものでも努力を続ければ、北野さんに近づけるのでは
と思えたことが、収穫でした。
本当に、ありがとうございました。