国際軍事専門誌IHSジェーンズ・ディフェンス・ウイークリーは21日(日本時間22日)、中国が南シナ海・スプラトリー(中国名・南沙)諸島の永暑礁に建設中の「新たな人工島」とされる画像を公表した。長さ約3千メートル、幅200メートル以上あり、同誌は「南シナ海における中国初の滑走路用地」と分析している。
画像は8月8日と11月14日に撮影。同誌によると、中国は永暑礁に「滑走路用地」のほか、浚渫(しゅんせつ)船を使って港湾を建設している。画像解析によると、タンカーや水上戦闘艦の接岸に十分な大規模施設とみられる。
永暑礁は、かつては満潮時に海面下に水没する暗礁だった。しかし、同誌や台湾メディアなどによると、中国が6月から周辺の埋め立てを進め、面積1平方キロ近くに達する陸地が造成された。その一部は軍事施設となっており、中国人民解放軍が管理している。(共同)