中国・2015年に悪夢の「文化大革命」が再度起きる可能性
韓国企業が在日米軍の整備事業を落札の“筋違い”
日本の安全保障はゆゆしき事態だ
武器輸出三原則の見直しで、武器輸出が事実上、解禁されたことに伴い、日本国内の防衛産業にも光明がみえたといっていいが、在日米軍の整備事業を韓国企業が落札するというケースが出ている。在日米軍の駐留経費は、日本が負担しており、その整備事業は日本企業が行うのが筋だと思うが、国際入札方式に基づき韓国企業が受注するケースは今後も続きそうだ。
日本防衛に欠かせない存在を韓国企業に委ねる
防衛省は平成26年10月、米海兵隊が民間企業に委託する米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの定期機体整備について、日本企業が落札した場合、陸上自衛隊木更津駐屯地の格納庫使用を認めると発表した。オスプレイの機体整備には韓国企業も応札の動きをみせており、格納庫使用許可は日本企業を後押しするのが狙いだ。
ところが、米軍の発表などによると、韓国企業はすでに在日米軍の戦闘機整備事業をいくつか落札している。嘉手納基地(沖縄県)のF15戦闘機と三沢基地(青森県)のF16戦闘機の整備事業を請け負っているのは韓国の民間航空会社、大韓航空だ。大韓航空は米ボーイング社との間で軍用機整備の協定を結ぶなど韓国の防衛産業ではサムソン・グループやLG・グループと肩を並べる存在だ。
嘉手納基地や三沢基地に配備される米軍戦闘機は、それ自体が大きな抑止力であり、日本防衛にとって欠かせない存在だ。その戦闘機の整備を日本企業ではなく韓国企業が行っているということになる。
木更津駐屯地のオスプレイの場合、防衛省は米軍機の整備実績がある日本飛行機(本社・横浜市)に入札参加を呼びかけているが、日本企業が落札しなかった場合には、陸上自衛隊が導入するオスプレイ整備計画が変更される可能性がある。
陸自は平成30年度からオスプレイを配備する方針で、米海兵隊のオスプレイが木更津駐屯地で整備されれば、米側から機体の維持・整備のノウハウを吸収することができ、オスプレイ導入が円滑に進む効果が期待できる。しかし、韓国企業が落札してしまえば、こうした思惑も“ご破算”となってしまう恐れがあるわけだ。
従来、米軍は軍用機の整備に関して米国本土に持ち帰ったり、米国企業が現地で行う方法をとっていた。しかし、即応体制を高めるために国際入札に改めて、現地の企業に委ねる方式をとるようになり、この流れは変わりそうにない。
日本と韓国の間には、歴史認識問題などがあり、韓国の朴槿恵大統領は対日批判を繰り返している。現状では、韓国は必ずしも日本にとって友好的とはいえない国だといえる。その韓国の企業が在日米軍の整備事業のいくつかを“掌握”しているという事実は日本の安全保障を考えたら、ゆゆしき事態ではないかということを忘れてはいけない
「テロ行為、追い詰める」県警、捜査員ら3800人投入
「テロ行為というべき凶悪事件を徹底的に追い詰める」。北九州市の特定危険指定暴力団、工藤会の組織トップを逮捕した福岡県警の樋口真人本部長は11日、小倉北署で記者会見を開き、市民の安全を脅かす組織の壊滅に向けて決意を新たにした。 県警本部長が個別の事件で記者会見するのは異例で、多くの報道陣が詰め掛けた。樋口本部長は険しい表情で会見場に現れ「トップ逮捕で新たな局面に入った」と力強く説明。組織の壊滅へ約3800人の捜査員らを投入すると発表し、組員らに 「工藤会からの離脱は今がチャンス。自分の将来を考えてほしい」と呼び掛けた。 この日、北九州市小倉北区にある工藤会のトップ野村悟容疑者(67)宅には、午前6時40分ごろ、盾を手にした機動隊員が厳重に警戒する中、捜査員ら約150人が次々と捜索に入った。電動のこぎりを手にした機動隊員の姿もあり、ふだんは静かな住宅街は物々しい雰囲気に包まれた。周囲を威圧するように重厚な塀に囲まれた野村容疑者宅。上空には報道機関のヘリコプターが飛び交い、近所の住民は「何が起きたのか」と不安げに捜査を見守った。
7時20分すぎ、野村容疑者を乗せた車両が小倉北署に向けて出発。野村容疑者宅の捜索は約1時間半に及び、捜査員は次々と段ボール箱を運び出した。
パリの新聞社で銃乱射、12人死亡…仏通信社
【パリ=三井美奈】フランスの政治週刊紙「シャルリー・エブド」のパリ本社に7日昼(日本時間同日夜)、武装グループが侵入、銃を乱射した。
AFP通信などによると、編集長ら12人が死亡、4人が重傷を負った。オランド大統領は「テロリストの攻撃だ」と明言し、「ジャーナリストや表現の自由に対する蛮行だ」と非難した。近年の欧州では最悪のテロ事件となった。
カズヌーブ内相は緊急閣議の後、記者団に対し、3人組による犯行との見方を示した。AFP通信などによると、犯人は黒い服を着て、カラシニコフ銃などで武装していた。いったん室内に入り、「ここはシャルリー・エブド社か」と尋ねた後、室外に出て発砲したという。「フランス語はあまりうまくなかった」という証言もある。
犯人は黒い車で北方に逃走。そこから6、7キロ離れた地点で歩行者をはねた。その後、近くにいた車の運転者を銃で脅し、その車に乗り換えてパリ東郊の方向に走り去った。
死亡した12人のうち、2人は現場にいた警察官。司法関係者は仏メディアに、編集長や同紙のベテラン漫画家ら4人が含まれると語った。
高速鉄道車両、初の船積み 英国で4月から試験 2017年から運行予定 日立が車両866両と保守受注 日立製作所は7日、英国の高速鉄道向けに笠戸事業所(山口県下松市)で新造した車両を初めて出荷した。船で運び、3月中旬ごろ英国に到着する見込み。4月に走行試験が始まり、2017年から運行する予定。英国は、ロンドンと主要都市を結ぶ路線の老朽化した車両を更新する過去最大規模のプロジェクトを進めている。総事業費は約1兆円で、日立が車両866両と保守を受注した。 この日は長さ約25メートル、重さ約48トンの車両をクレーンで持ち上げ、船に2両を積み込んだ。ロンドンとスコットランドを結ぶ路線は約930キロに及ぶため、ディーゼル発電機を備え、電化、非電化両区間で走行可能という。最高時速は約200キロ。日立が建設している英国ダラム州の組立工場は今夏に完成予定で、今後、受注した車両の大半をそこで製造する。社内カンパニーの交通システム社の正井健太郎社長は「英国の工場をベースに欧州へ進出していきたい。今日は世界市場に向けた大きな出発点だ」と話した。