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千葉県の印旛沼水系の沼と川で県が行っている特定外来種のカミツキガメの駆除で、今年度(昨年11月末現在)の駆除数が732匹と過去最多となった。
市町村や警察が捕獲した数を合わせると890匹に上る。県は生態系を守るため2021年までの防除計画を立てており、根絶を目指して対策を強化していく方針だ。
県自然保護課によると、カミツキガメの原産は北米から南米にかけてで、甲羅の長さは50センチほど。雑食で、生息地から在来のカメを追い出すなどして生態系を壊す恐れがあるほか、かみついたり、鋭い爪を使ったりして人にけがをさせる危険もある。成田、印西両市などが面する印旛沼やその水系では、1978年に佐倉市の高崎川で初めて見つかり、2002年に国内初の定着が確認された。同課の担当者は「ペットが捨てられ、天敵がいないため繁殖したのではないか」と話す。
県は07年に防除計画を策定し、13年度までに約2000匹を駆除。今年度は、過去に多くを駆除できた場所などのデータを基にわなを仕掛けた。例年は6月から行ってきたが、今年度は1か月早め、5月に開始した。
同課は、こうした対策強化が駆除数の増加につながったとみており、「全体の生息数は定かでない中、データなどを生かし、やり方を工夫しながら根絶に向けて対策を進めていきたい」としている。
エジプト直行便再開決定を歓迎 メハレブ首相と会談
安倍首相、【カイロ=沢田大典】中東歴訪中の安倍晋三首相は16日夜(日本時間17日未明)、エジプトの首都カイロの首相府でメハレブ首相と会談した。メハレブ首相はエジプト航空の日本との直行便再開が決定したことを伝え、安倍首相は歓迎の意を示した。具体的な再開時期や、結ばれる空港については決まっていない。
会談に先立ち、安倍首相は日本が円借款を供与した大エジプト博物館の建設現場を視察した。
中東歴訪中の安倍晋三首相は18日午後(日本時間同日深夜)、3カ国目の訪問国イスラエルに到着し、首都エルサレムでネタニヤフ首相らと少人数の首脳会談に臨んだ。パレスチナ問題や、経済分野の協力強化が話題になったとみられる。(エルサレム 沢田大典)
地球温暖化や食糧不足など、人類が直面する難題を最新技術で解決する都市づくりのアイデアを大手ゼネコンの清水建設が世界に発信している。「シミズ・ドリーム」と銘打った未来都市構想だ。昨年11月に打ち出した第3弾の最新構想「オーシャンスパイラル」は、豊富な資源が眠る深海を都市基盤に取り込むという斬新なコンセプトで、国内の研究機関などで反響を呼んでいる。構想の開発には、バブル崩壊後の低成長時代に社内で語られなくなった「夢」を、再び取り戻そうという思いがあった。
「深海にはあらゆる問題を解決できる可能性があり、ビジネスチャンスがある」。平成24年秋から始まったオーシャンスパイラルのプロジェクトリーダー、竹内真幸氏はこう強調する。
オーシャンスパイラルは、海面付近に浮ぶ直径500メートルの球体構造物にホテルやオフィス、居住地区を備える。球体と、3000~4000メートルの海底にあるレアアース(希土類)などの資源開発を行う工場を全長15キロのらせん状通路で結び、人や電気、資源を往来させる。いわば高さ4000メートルのビルを水中に建設するというものだ