P1哨戒機へのレーダー照射問題で
天皇、皇后両陛下が皇族方や三権の長らから新年のお祝いを受ける「新年祝賀の儀」が1日、皇居・宮殿であり、天皇陛下は「年頭に当たり、国の発展と国民の幸せを祈ります」と述べられた。憲法が定める天皇の国事行為の一つで、4月末に陛下が退位されるため、今回が在位中最後となる 儀式は午前10時ごろから始まり、宮殿「松の間」で皇太子ご夫妻や秋篠宮ご夫妻らが両陛下にあいさつ。皇太子殿下が「新年につき、恐悦申し上げます」と述べると、陛下は「新年おめでとう」と応じられた その後、両陛下は皇族方と共に宮殿の各部屋を回り、安倍晋三首相や閣僚、衆参両院議長、最高裁長官、各省庁の事務次官らから祝賀を受けられた。皇太子妃雅子さまも16年ぶりに同席された 儀式は午後も続き、両陛下は各国の駐日大使らと面会される。2日には皇居で新年一般参賀が行われる 日本経済新聞
宮内庁は1日付で、天皇、皇后両陛下が昨年詠まれた歌と、ご一家の写真を公表した。天皇陛下は今年4月30日に退位され、5月1日に皇太子殿下が第126代の天皇に即位される 陛下は1日早朝、お住まいの皇居・御所で、宮中祭祀(さいし)「四方拝」に臨んだ後、宮殿で皇族方や三権の長、外国大使らから祝賀を受けられる。2日は新年一般参賀で計5回、長和殿のベランダに立たれる 在位30年を迎える7日は昭和天皇の命日に当たり、両陛下で東京・八王子の武蔵野陵での「昭和天皇三十年式年祭の儀」に臨まれる 陛下の在位30年を祝う行事が各地で計画されている。政府は2月24日、東京都千代田区の国立劇場で「天皇陛下ご在位三十年記念式典」を主催。式典で陛下がお言葉を述べられる予定だ 4月30日、陛下は皇居・宮殿で、新たに国事行為とされた「退位礼正殿の儀」に臨み、5月1日午前0時をもって皇太子さまに皇位が継承される 即位に伴う行事は同日の「剣璽(けんじ)等承継の儀」から始まり、10月22日、内外に即位を宣明する「即位礼正殿の儀」、11月14~15日には新天皇が一代一度臨む皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」が行われる 読売新聞
安倍晋三首相は、天皇陛下の譲位と皇太子殿下の新天皇即位に伴う新元号について、4月1日に閣議決定し、同日中に公表する方針を固めた。1月4日に伊勢神宮(三重県伊勢市)参拝後の年頭記者会見で正式発表する。首相は当初、4月11日の新元号公表を検討していたが、5月1日の改元に伴うコンピューターソフトのシステム改修が間に合わないため断念した 首相は当初、4月10日に財界などが天皇陛下ご在位30年の「お祝いと感謝の集い」を開くことから、翌11日に新元号を公表する方向で検討を進めてきた 米マイクロソフト社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」の更新が間に合わず、企業の決算作業が混乱しかねないことが判明した。加えて年金や失業手当の給付に支障をきたす恐れもあるため、4月1日に前倒しして公表することにした 新元号に関しては、昭和~平成の代替わりの例を踏襲する。政府は4月1日、有識者による「元号に関する懇談会」、衆参両院正副議長の意見聴取、全閣僚会議を順次行い、新元号を閣議決定する運びとなる。閣議後に官房長官が速やかに記者会見で発表する 同日中に天皇陛下が新元号が記された政令に署名、一両日中に官報への掲載をもって公布する。元号を切り替える政令の施行日は5月1日とする 新元号の公表時期をめぐっては、天皇と元号を不可分とする「一世一元」を重んじる一部議員らが、新天皇による新元号の公表と公布、施行を求めてきた 政令公布に必要な御名御璽(ぎょめいぎょじ)(天皇の署名と押印)は5月1日の「剣璽等承継の儀」で引き継がれるため、官報掲載に時間を要し、改元が5月2日にずれこむ公算が大きい。しかも政令の署名は「平成」で行うため、新元号との並立は不可能となり、法的に実現は難しいと判断した。 産経新聞
安倍晋三首相は5月1日の皇太子殿下の新天皇即位に伴う改元に関し、新しい元号を即位1カ月前の4月1日に公表する方針を固めた。同日に閣議決定後、速やかに公表する。国民生活に支障が出ないよう改元まで一定の周知期間を設けて官民のシステム改修などに支障がでないようにする 新元号は元号法に基づいて定める。選び方は「平成」への改元の際の手続きを踏襲する。4月1日に各界の有識者らによる懇談会に複数案を示したあと、衆参正副議長の意見も聴取。全閣僚による会議などを経て閣議決定する想定だ。その後に官房長官が公表する。同日中に5月1日を施行日とする改元の政令に天皇陛下が署名する見通し 政府は国民生活への混乱を避けるため即位日から1カ月ほど前の公表を想定して準備を進めていた。自民党内で伝統にのっとって即位当日に公表するよう求める声があったため調整していた 新元号は「国民の理想としてふさわしい良い意味を持つ」「漢字2文字」「書きやすく読みやすい」などの条件を踏まえて選ぶ。政府はすでに漢籍に詳しい学者らに新元号の考案を委嘱しており、政府が複数案をもとに絞り込みを進めている 日本経済新聞