韓国国防白書「北は敵」「日本と価値共有」削除
国国防省は15日、2018年版の国防白書を公表した。日本との安全保障協力を巡る記述では、日韓が「基本的価値を共有している」との従来の表現が削除された。最近の日韓関係の冷え込みが反映された結果とみられる 国防白書は2年ごとに発行され、文在寅(ムンジェイン)政権では初めてだ。16年の前回白書は、日韓が「自由民主主義と市場経済の基本的価値を共有している」と説明していたが、今回は「地理的、文化的に近い隣国」などと表現するにとどめた 北朝鮮については、大量破壊兵器を脅威と指摘する一方、これまで用いてきた「我々の敵」との記述を削除した。北朝鮮に融和的な文政権の意向をくんだものだ。文氏は、大統領選中だった17年5月、北朝鮮が韓国の「敵」かどうかをテレビ討論で問われ、明言を避けた経緯がある。 読売新聞