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我ハ、しゃくじん(石神)デアル
内容紹介
魂だけで存在する種族がおよそ6000年前に天から降臨し、
東京都北区のある下町地域の高台にあった青い石に宿り、
当時の縄文人に石神(しゃくじん)として祀られた。
それ以来、石神は約1000年ごとに新しい石神に交代しながら
今に至っている。
1985年、北区堀船町に住む三人の高校生(アスナ、雄一、仁)と、
アスナの従妹の祥子は、1000年ぶりに行われる
石神の交代にまつわる騒動に巻き込まれた。
それから、失われた10年を経た1999年、
四人はそれぞれの運命に翻弄されていたが、
千年杉の中に閉じ込められた石神の恋人を救い出す騒動に
再び巻き込まれる。
東京の下町で巻き起こった
ファンタジー・ロマンス・ほのぼの系騒動記であり、
以下に目次を示す。
第1章 魂だけで存在する種族の降臨
6000年前
1000年前
第2章 1985年
3人の一人っ子
町内の人たち
4人目の一人っ子
石神
帰還の儀式
第3章 1999年
天界の女性
失われた10年
再会
女神
対決
乱入
エクソダス(脱出)
他の作品は
こちらから Kindle版
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
みゅうメンバー じぃじ著
我ハ、しゃくじん(石神)デアル
漸く読破しました。
まずもって、「本」と呼ぶ感覚がアナログだった私には
新鮮且つ時間も掛かった気がしています。
Kindle版とは何ぞや、と言うことですが、
私も詳しく勉強していません。
アマゾンを経由して安価で販売できる電子本と
理解しています。
(じぃじのブログ等の記述を流し読みしながら
感じたことです。)
尚、Kindle版を読む媒体としては
スマホのような電子ブック専用の機械が有るようですが
上手くダウンロードなんかをすれば
パソコンでも見ることが可能だそうで
機械が手に入らなくても
読む機会には恵まれている訳ですね。
アナログな紙版で有れば、持ち歩き可能ですから
少しの待ち時間を利用して読んでいますが
私の場合、パソコンで眺めようとすると、
インターネットに接続できる状態ですので
他にメール・ブログ等の誘惑が有り、
「読もう!」 と思いながら 脱線してしまい
遅々として進まぬことが多く有りました。
メリットとしては機械を持っていれば
軽量で大量データを持ち歩ける事ですね。
この本は300円で データがダウンロード出来る様です。
他の作品も安いものは100円から設定出来る様で
著者デビューとしても興味深い分野かと思います。
データ保管の場所としても重要視出来る様子。
手続きには少々手間取りそうですが 情熱が有れば
乗り切れるのかも?
じぃじは先日まで 無料キャンペーンをしていた様子。
ダウンロード数は飛躍的にUPしたそうです。
みんな、分かりやすいなぁ(笑)
購入しなくても内容紹介の文面で大体のストーリー展開は
分かる部分も多いです。
全体的には不思議な青春ストーリーとでも言えるでしょうか。
SFチックな雰囲気も有りました。
妖精や小人、普段は目に見えないとされている存在を
身近に感じてみたい欲求って誰しも一度は持った事
有るんじゃないかと思いますが
そんな妄想をしている時の高揚感を思い出させてくれる
気がします。
遠い昔の歴史話でも無く、見知らぬ近未来の話でも無く
時代背景が何となく自分とスライドする部分も有ったりして
体験出来ないと思われる時代では無いと言う意味合いから
親近感もかなり有りました。
3章に分かれていますが、アナログ本と違って
読み返そうとすると 栞を挟んで置く訳にも行きませんで
数日に渡り読み進めて行くと
内容を忘れがちにもなりそうですが
途中で「ああ、そうだった」と振り返れるような記述が多く
説明的過ぎる事も無かった為、楽しみながら読めました。
読み始める前に エクソダスの文字が目に入り
どうしても エクソシストが浮かんで仕方の無いと言う
個人的ハプニングも有りました(笑)
じぃじは以前から 色々とUPしていましたが
地名についての詳しい記述、その意味合いが
読み進めて行く内に 分かって来るのも興味深かったです。
私みたいに歴史に疎い人間でも中身に入っていきたくなるような
そんな描き方もされていた気がします。
今までじいじがUPされた全ての文章を
読み込んでいない私でしたが
今回の内容紹介で「掘船町」というキーワードを眺めた時
以前から 地域性についての記述を進めていたよな、と
振り返りながら読みました。
同時に母の台詞も思い出しました。
自分が生まれた地域、時代背景について
振り返りたくなる時が きっと来るのだ、と。
母は転勤族の娘だった事も有るのでしょうが
住まいの部屋割なども記録しておくと
後で齢を重ねた時に懐かしくて面白いよ、と言います。
幼馴染の存在、両親の思い、子供の思い、
淡い恋心、孤独感、近所の親切な人々…
色々な場面が繰り返し反転しながら
見事に噛み合って行く様は圧巻です。
読書熱を帯びる波って有ると思うんですね。
時間と心に余裕が有って 本気でのめり込めるのが
一番幸せです。
今回は 二つの大きな波が有った気がします。
それは内容と言うよりも 自分の読み進め方、時間配分の所為で
次にのめり込むまでに幾日も経過してしまったからですね。
魂だけ、この発想は面白かったです。
倖せの青い鳥をも彷彿とさせるような石の存在も貴重ですね。
手を繋ぐ温もりと祈りの届く天界・展開も素敵。
伝わらぬ女神の想い、届かぬ歯がゆさ、
私は此処に居るのに、の存在証明が出来る私は
倖せだな、と痛感する瞬間でも有りました。
純な心が世界を救う、では無いですけれど、
仁の大活躍は 普段目立たぬ存在として描かれているからこそ
光るものが有りました。
カタカナで表現される石神達の会話が
厳かな雰囲気を彩っていました。
女神が少女目線の言葉に代わる場面では
心がほっこりしました。
あなたも、このゾクゾク感を、是非。
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心を言葉に 紙に認め 眺めよう
平成5年3月1日創刊
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