


君はハリネズミ
赤い針鼠
屋根の梁に
貼り付いて
離れない
枯れない
埃を吸い込み
誇り吐き出し
一掃中
一層柱
心の中身は
はみ出さない
バンズに埋もれて
練り込まれたソース
葉物は痛み易いの
ドレッシングで
胡麻化さないで
濃い 塩辛い 味わいを
しょっぱい と 云う
甘い 優しい 温かいは
女性ならではの 鉄則
鉄棒は 隅から錆びる
茶変色の苺を
どうか
見逃さないで
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
ベリー・ベリー
そんな 名の 付いた
ドリンクや 何やらに
思わず 惹かれてしまうこと
あるでしょう
中央は ブラックベリー
粒を感じるけれど 味わいは少ないねと
貴方が言う
赤い粒は ラズベリー
でも ブルーベリーが 一番 甘いね
ヨーグルトには ハチミツ
マヌカハニーが 喉に 効くんですって
飾り立てた苺は
あまおう
「あ」まい
「ま」るい
「お」おきい
「う」れしい
・・・あっ
ちょっと 違ったかな?
「う」まい
だったかも 知れないね
口に含んで
美味しい瞬間
「うまい!」 とは
言わないで欲しいのと アナタ
「おいしい」 と
丁寧に 表現して欲しいのって
若い女性の口調が汚いと
いつも小言を呟く姿には
もう慣れた
ハリネズミは 生まれた瞬間
針が殆ど 見えないけれど
二時間程度で 身体全体を
針が覆って 固くなるのだと言う
人の心は どうかしら
ささくれだったまま
固まってしまったら
溶解するのは 難しい
妖怪にだって 難しいからね
ノット・ベリー・アンダースタンド
私達は 分かり合えない
物事を 妄想するのが 大好きだから
視点が ズレて しまうの
支点が 定まって 居たら
始点は 自由でも 構わないと
思っていた
私は いつも 頷くだけ
あなたの 台詞に 相槌を
音で 表現 するけれど
全て 同調している 訳ではない
そだねー と
台詞が出たら
同じ気持ちだって
いうことよ
そこんところ
分かって いるかしら
ベリーが 甘酸っぱいのは
可愛らしい 図体だから
甘いだけでは
粋も甘いも
見分けられないね
三角の カフェオレ
懐かしいね
楽しい会話
昔は お茶って
自販機で 買うもんじゃ
なかった
こんなん 売れないだろって
思っていた
このカフェオレ
あまり買ったこと
なかったけどな
そういうアナタに
返事をしたの
若い頃は
沢山飲みたいから
出来るだけ安くって
沢山入っているものを選んだ
カフェオレの味は
大好きだったけれど
余り 買えなかった
でも
高校の売店で パンを買ったら
やっぱりジュースが 欲しくなった
その瞬間
アナタは云う
俺は お茶の話を しているんだ
えっ
飲み物の 話でしょう?
お茶や水は
自販機では売れないだろ
って話だ
ああ・・ そう
二の句を 告げず
楽しい会話と
思い出は 萎む
いつもの会話
話がズレていく 私のクセを
許せないのでしょう
でも 話と人の心は
展開していくもの
揺れ動く ものなのよ
カフェオレの
マーブル模様みたいに ねえ
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