多数決でＡプラン？発案者一任でＢプラン？

（続き）

　以前ここに、

　「小中学校が要塞化してる」

と、書いたけど、
　最近は何所もそうなのか、
それとも、休日だったからか。

　先ずは構内に入るには、ＩＤカードを門に差し込むか
脇にある電話を使いゲートを開けてもらう必要がある。
　駐車場で落ち合った２人の方がＩＤカードを持っていて、
建物の中もカードを挿さないと入る事が出来ない。
　そして、建物の中も一定の区画毎に扉があり、
カードを差し込まないと、そこを通過出来ず先には進めない。

　「やたらセキュリティーが」

カードを差し込みながら振り返った、Ｔ間さんからは先程名刺を頂いた。
　もう１人の人は、
大手企業名と名前が刺繍されたジャンパーを着ていた。
名前はちょっと読めないような漢字で、Ｏカワさんだそうだ。

　「きょうは、そっちですか」

　「ええ、５階の職員用会議室を使います」

　これは逸れない様、
　　　　　　　　　　付いて行くしかない。

　勝手な行動をとって、
閉め出された時は外で待っていれば良いけれど、
閉め込まれてしまうと、恥ずかしい事になりそうだ。
　いやあ、閉め出されるのも中途半端な場所だと、
外にも出られないという事態になりそうだ。

・・・・・
　
　もう、ひたすら借りてきた猫になる。

　何しろ過去こーゆー場で、つい思い付きの、

　　「その場が凍り付つく発言」

　　　を、何度やってしまった事か。

　口はチャック！口はチャック！！
　　　　　
　先生が入って来た。準教授だそうだ。
歳は３０、精々４０前半にしか見えない。
　三々五々と学生が入って来た。
　　　学生もみんな、カード持っとんやろか？？

　先生が早口でプロジェクト遂行に伴う、
　　　　　　　　　　二つのミッションについて説明した。

　これは後になって気付いた事だけど、
大学側は目的とする実験さえ出来ればよく、
そのデーターを得る為に必要な小道具の仕様なんかには、
誰一人興味がないから、それをこっちに丸投げしたい様だ。

　既に提案のＡプランで行くか、今回発案のＢプランで行くか、
　　　促されて、何の考えも持ち合わせてないのに口を開いてしまう。
　こっちの（一応私を含めると）５人の堂々巡りを、
大学側メンバーは手持ち無沙汰で聞いていたが、

　　見計らったように、

　「プロジェクトのひとつは立案書の提出期限が、
　　２８日なので、早急に具体案を纏めて欲しい」

　と、畳み掛けられた。

・・・・・

そういえば、そういうこともあったよなあ。

突然、途中参加の奴が現れる。
　年を食っただけで何も分っていないのに、
「ああだ、こうだ」
と、無責任な事を言い放ちその場をかき回す。

当にそれって今日の俺なんだ。

いくらそれも社会勉強といっても、実際に動くのは学生達。
若いから他に楽しい事も沢山あるだろうに、申し訳ないことをした。

世の中「無駄なものも必要」
ともよく言うが、やはり
無駄は無いに越した事はない。

*(最低)**(最低)**(最低)*

！！補足！！
「閉め込まれる様な施設は防災上」
と、心配される方がいらっしゃるといけないので。

　後で施設を案内してくれた学生が、
「ここを押せば開きますよ」
と教えてくれてたけれど、
その時はまだ舞い上がってた私は、
何の事を言ってるのか分らなかった。

　後になってそういえば、出る時はどうやって出たのだろうか？？って（汗）
独り爆笑の私であった（恥）