5話とも見ました『霊媒探偵 城塚翡翠』。
言われてみれば、ですが、最初からまあ何というか、あざといくらいに「霊能力という異能に振り回される不幸なおぜうさまだけど、世のため人のために頑張っている姿」を強調するキャラ付けではありました。
原作を読んでからネット配信で見直すと、再現度はかなりのものです。
あまりにも緻密に組み上げたプロットゆえに、「透明な悪魔」の正体は動かしようがなかったとも言えます。この原作を原作者の相沢さんが納得するように改変しなさい、という注文を受けたら、凡百の脚本家では手も足も出ないでしょう。
これ以降のお話(Invert編)についていけるかどうかは、19世紀後半、ロンドン市内・ベーカー街221Bに住んでおられた諮問探偵さんの全盛期でも正面から張り合って勝てそうな推理能力を持つ若干二十歳の女性奇術師、というキャラクターが受け入れられるかどうか、でしょうかね。彼女が本性を現したら、魔女狩り華やかなりし16〜17世紀欧州だと確実に火炙りにされそうです。
原作を読んでから見直すと・・・・・・化けやがったな。でした。はい。
それにしても、哀れなのは真犯人「透明な悪魔」君でしょう(ネタバレ配慮で役名や演者さんは伏せます)。
惹かれて愛して殺そうとした女性にけっちょんけっちょんに貶され、全て彼女の掌の上で転がされていたことを告げられるという屈辱。
・・・・・・まあ、どのみち十三階段は免れませんから本来同情の余地もないのですが・・・・・・変態シスコンクソ野郎は流石に。
次回からは趣がだいぶ違うと思いますが、見てみようと思います。
清原果耶ファンと言われても否定できないなぁ。高校時代に彼女が同じ部活にいたら、多分尊敬はするが恋はしないだろうけれど。