実家は、あまりバスの便の良くない田舎なので
車は欠かせない
反対に、車があると、当然ながら、どこにでも行ける
行かなくていいところまで、行っちゃう
新鮮な魚が食べたい連れ合いは、
あっちこっちのお店に行ってみて
お好みの店を何店か見つけ出した
そのひとつに、イーストという店がある
だのに、何を間違えたのか
ウエストに行って、買い物をしよう
と言う
あ…れ
？
それでも、毎日のように間違う
ウエストに行って…
イースト！
…
ウエ
イースト
！
も、絶対わざと言ってるでしょう
！
…
なのになおらず、
忘れた頃にまた
ウエストに行って魚を見てみよう…
とうとう、ボケたんかなあ
ここまでしつこいと、シティーハンターでお馴染みの
100トンハンマーが欲しくなる…
ウエストで買い物しよう！
…
も、西でも東でも行きなはれ
すんまへん
洗濯機を回していたのを、うっかり忘れていたら
母が懸命に洗濯物を干してくれていた
あとで、干し直すことになるのが多いけど、
その気持ちはありがたい
お礼を言って、交代したら
ヒマになった母が、
いきなり歯を磨き出した
え
？
母の歯ブラシは、自分の部屋の台所に置いてあるのに？
のぞきこんだら
母は、洗面台の中に放りだしてあった古歯ブラシを使っていた
それは、
先ほどまで、洗面台の溝などの掃除に使っていた古歯ブラシ
掃除の途中で、母がデイから帰ってきたので、
慌てて出迎えに行って、そのままになっていた
ワッ
と思った時は、もう遅かった
磨いていた時間、ほんの数秒だったけど（それで、母の気が済んだ）
歯ブラシ→ 歯を磨かねばならぬ
という回線がつながったのか…
なんとも、やりきれない、いやな気分に陥った
一応、
自分の歯ブラシ以外は、
何に使っているのかわからないから危険よ
、と諭したけど
わかっているやらいないやら
私のミスである
古歯ブラシは、洗面所から見えないところにしまった
自分の家の中で、だんだん油断ならなくなってくる
これが一番のストレスなのかも…
