ふくろうはうす昔話 第6話

2008年03月13日 | Weblog

  買ってしまったものは もうどうにもなりません・・・

 折角手に入れた小遣いで、レースを何度か楽しんで~

 という 楽しみも無くなった青年は、 ため息を漏らしながら 作業をしつつ、

 自分の買ったレースを 横目で眺めておりました・・・

 ところがです

 ななななんと・・・ そのレース、大観衆が予想した選手とは 全く別の選手たちが

 リードしているではありませんか

 そして、その予想もし得なかった選手の番号を なんと青年が手にしていたのです

 しかしながら、大金を一度に使い果たしてしまった青年は 無論レースを楽む余裕もなく

 レースも終わり、何となく自分の持っている券を見直してみると びっくり仰天

 そうです。 大穴が大当たり していたのです

 その金額、なんと 13万5000円なり~

 

 夢のような 超大金を手に入れた青年は、

 競艇場からの帰り道は なんと 護送

 あまりの大金に 目をくらませて いつ、誰が襲ってくるかも分からない との事で

 一度はことわったものの、警察に「そのまま帰すわけには行きません!」

 といわれ 警察官と帰宅。

 勿論、そんな大金を手に入れて 我が息子が帰ってくるなど 誰が想像しましょうか・・・

 青年の母親は 

 連行されてきた?息子の姿を見るなり、すごい勢いで怒鳴り付けました。

 「お前 なぁにやってきたんだぁぁ

 「待ってください。違うんですよ、お母さん・・・!」

 と 警察官になだめられ、何とか説明を聞いてもらい 母の怒りも静まり、ようやく青年の誤解も解けたのでした。

 

  さて。

 しかしながら 賭け事で手に入れたあぶく銭。

 どうせならば ドーンとデカイ買い物をするぞ と 向かったのは

 オートバイ売り場。

 青年は そこで儲けた金額と 全くの同額で

 ホンダの 『ドリーム』(250cc) をゲット

 そして、青年のバイク人生も その日からはじまったのでした