さて・・・
大好きなバイクも手に入れて 仕事は忙しいながらにも 夜には少し余裕も出てきた上に
今で言う「イケメン」だった為、モテモテだった青年は デートをする女性も引っ切り無しにいたのですが
特定の女性とのお付き合いとなると ナカナカ決めかねていた頃のことです・・・
ある日 青年の家の近所に住むバイク仲間のKに
“今晩 うーんと面白いねぇちゃんが家に遊びに来るから お前も来ないか”
と誘われたので、特別他の予定も無かった青年は 行ってみることに・・・
すると、男衆の中に 女性が一人。
話してみると なるほど 確かに面白いその上、男勝りな女性だったので
何の気兼ねも無く 皆で出がらしのお茶を 何杯も何杯も飲みながら
バイク談義に夢中になったのでした。
当時は 車などというものを持っている人はまだまだ一握りだったのですが
彼女の家は商売の関係で ダットサンの『ピックアップ』という車を購入したばかりだったので
バイク談義中に 車の話にもなり、
“皆で 前橋までドライブに行かない” と誘われた青年たち・・・
当時、彼女以外の男衆は 誰も普通車の免許など持っておらず、運転できるのは彼女だけ・・・
しかも、彼女も免許を持っているとはいえ《とりたて》のほやほや
・・・
「そんな女性の車に乗せてもらって 遠出をするだなんて、とんでもない
どうしてもと言うなら、俺はバイクでついて行く」
と断るも 「大丈夫だから」 とあまりにもいわれた為、渋々乗せてもらうことになったのでしたが・・・
さぁ。青年たちの運命や、いかに
つづく