今朝起きるとテラスには未だ雨の名残が・・・
四段の物干し台の一番下(テラスの庭に近い部分)の
物干し竿(スチール製)の下側に雨のしずくが端から端迄繋がっていた。
『今日も雨か・・そして昨日と同じように寒くなるのか・・』と
思っていたが、しばらくすると空が明るくなり柔らかい陽ざしが・・・
そしてその陽光は次第に明るさと暖かさを増して庭に
降り注いでいた。
今日は千恵子選手の病院行きもなく、他にも予定などもないので
読書と映画でも観ようと決めて自室でアマゾン(プライム)の映画と
図書館から借りたいくつかのDVDの中から選ぶことにした。
どれにしようかと吟味(?)していると、千恵子選手がリハビリに
行ってきます・・と声を掛けて元気そうに出かけて行った。
リハビリの病院は近いので通常は歩いていくことが多く、
送迎は時々・・という程度なのだが千恵子選手の体力、記憶力の
減退を思い、無事に帰宅するとやはりほっとする日々なのである。
さて、読書と映画鑑賞は・・・
先月も久々の読書と映画のことを何度か記事にしたが
今月も群ようこのエッセイ集などを読んでいる。
映画の方は群ようこ原作の「かもめ食堂」と
山田洋次監督作品をいくつか観たがやはり過日観た
「同胞」「学校Ⅱ」に山田監督の深く熱い思いを感じたので
今回もまた山田洋二監督作品の「故郷」「息子」「十五才」を
観ることにした。
午前中は「故郷」を、そして午後は来客が帰った後に
「息子」を・・さらに夕食後に「十五才」を観て映画三昧に
耽ったような一日だった。

「故郷」は50年も前の作品で広島県の呉市の倉橋島が舞台・・・
高度経済成長の波に呑まれ先祖代々の地に、哀惜の思いを残しながら
転職を余儀なくされ、島を出て尾道で暮らすことを決断する家族の
切なく寂しい物語が加藤登紀子の詩情豊かで哀愁に満ちた
「風の舟歌」と相まって瀬戸内の海へのノスタルジーのようなものも感じ
胸にざわめきを感じるような作品だった。
風の舟唄/加藤登紀子

「息子」も1991年の作品なので30年以上も前の映画だが
椎名誠の小説「倉庫作業員」を映画化したもの。
人の一生や人間味に焦点を当てた作品で人生や人それぞれの
生き様のようなものが仕事や友情、家族、恋愛などを通して
語られるまさにヒューマンドラマと言えるものではないだろうか

「十五才」は「学校シリーズのⅣ」で不登校の中学生が
家出同然のヒッチハイクで屋久島まで行く間に出会う
人達との交流で成長していく姿を描いた感動作品。
企業戦士のような父親の頑なな心にも変化が表れるところにも
人間味を感じた。
まだまだ山田洋次監督の作品を観たいと思う。