いつの頃からか(数年前?)千恵子選手の記憶力に
時々、「???・・」という症状が出ていたが、それは
四六時中一緒に生活している私にしかわからないような
ものであった。
もちろん日常生活には何の支障もなく、持病(腎臓)の
進行(悪化)などもなく、自分で計算して作る腎臓食や
指定薬の服用で現状維持を保っていた。
脊柱管狭窄症に因る足腰の痛みや痺れも整形外科への
通院、リハビリに努め、杖を突きながらの歩行も雨や強風時
意外は継続して行ない、自助努力を続けてきていた。
こうして一部では不便を感じながらも高齢者としては
あり得るような生活が続いていたのだが、3年ほど前から
耳も少しずつ遠くなり、世の中のコロナの感染拡大の影響で
外出も控え、友人たちとの交流も少なくなってからは
体力、気力にも衰えが目立つようになってきた。
・・と同時に私にしかわからない様な前述の記憶力の
「???・・」も少しずつ頻度を増し、本人自身が自分でも
少しずつ認識出来ることもあったが、『そんな筈がない・・』
という気持を持ちながら、もしや認知症の初期症状なのでは
ないかと一昨年、精神科、精神神経科、脳神経内科なども
併設する総合病院(医療センター)へ行って検査を受けたのだ。
当時、娘もこの状態に気付いていた。
結果はやはり軽い認知症の始まりの症状がみられるが
薬の服用などは必要ないのでしばらくは経過観察を・・・
ということになった。
この状況に・・・
少し安心したことやその医療センターでは担当医師が
目まぐるしく替わることもあり、以後診察を受けることは
なかったのだが昨年の春ごろから耳がさらに少し遠くなり、
診察の結果、補聴器をつけるように・・・という指示で
そのセンターの耳鼻科へ通いながら補聴器メーカーの指導で
3月から10月まで補聴器になれるためにコンピューターに
よる細かな調整を重ねながら訓練を続けてきたのだった。
(耳が聞こえないと認知症が進行するとの診断で・・・)
ちょうどその頃から例の「???・・」は急に加速したように
いろんな場面で見られ、心配する娘は以後、連日のように
『自分の母親の様子は如何に?‥』と見に来てくれている。
そうして訓練(?)を終え、11月から補聴器(50万円)を
使い始めたが、やはり慣れるためには必要な多少の違和感を
我慢できずにつけたり外したり・・で日々を過ごしていた・・・
そして5ヵ月が経過した今年の春にその大切な補聴器を
失くしてしまい、補償期間内ではあってもその補償対象は
サービス等に限られ、再購入となるとまた高額の支出に
なるので思案、検討しながら様子を見ることに・・・
そのことがきっかけだったかのように記憶力の低下は著しく
進行していったので7月に認知症などの専門である大きな
病院へ行き、診察をはじめMRI検査を含む様々な検査をして
もらった結果の診断では記憶をつかさどる「海馬」の片一方が
かなり委縮しているということもあり、「アルツハイマー」型の
認知症であると判明・・・
と同時にマイルドなものではあるが薬の継続服用も指示されたのだ。
その時の医師からの提言は常に頭や体を動かすことが肝要なので
他者との会話や運動などが定期的に無理なくできるデイサービス等の
利用をするように・・そしてそのためには介護保険の申請をしなさい・・
ということだった。
やはりコロナの影響も少なからずあったのだろうか、本人自身が
自分の認知能力の低下を認め『どうして?』と悲しんでいる様子も
屡見かける。
多くの高齢者に有り勝ちな昔のことは良く覚えているが最近の
ことは忘れてしまう・・と言うことも多く、同じことを何回も繰り返す
ということが激しくなってきた。
ちょうどそのころ、本人が失くしたと思っていた補聴器が何回も
探したという自分のバッグの中から見つかり、これからは
明るい兆しが・・ということで区役所で介護保険の申請をすることに・・・
状況を確認するための調査や運動機能や生活環境の調査などが
終わり、やがてケアマネージャーの訪問によって手続きが進み、
結果は「要介護1」と判定された。
最初に紹介された施設で今月の12日に体験訪問をした結果、
そこの職員さんや利用者さんたちとの触れ合いに本人は大変
満足と共に気に入ったったようで他所を見る必要がないということで
とりあえず週に一度の訪問を楽しみに19日、26日と訪問した際も
上機嫌で帰ってきた。
前述のとおり、行動は遅くても日常生活にはまったく問題はないし、
行動にも介助などは必要ないのだがやはり人との交流や無理なく
できる運動などが新しい刺激を呼んでいるようだ。
『お願い、おとうさん、5分でいいから黙ってて・・』ということも
あるくらい、会話の多い私達だがやはり新しい空気も必要なのだろう。
デイサービスの利用に抵抗がないのが何よりも良いと思いう。
晴れて『千恵子選手のデイサービス、デビュー』というところで
楽しい時間であってほしい。
ユニークなデイサービスや楽しくなるデイサービスには
利用者たちの楽しむ気持ちも必要なのではないだろうか。
やはり過去の経験、体験なども活かせる場や、新しい
ことへの相互の取り組みなどが取り入れられると思考も
どんどん若々しく意欲的になるのではないかと期待も
出来るのではないだろうか。
小さい子供たちとの交流やものづくりなども・・・
利用者ができる新しい取り組みにも積極的になってほしいと思う。
千恵子選手のデイサービス利用にあたってブログ友
「のびたさん」の活動が頭に浮かぶ・・・
のびたさんのピアノによってみんなが懐かしい歌を一緒に
歌い、心安らぎ、そして癒される・・・
この場面はデイサービスの場でも参考になるのではないだろうか。
既に取り組んでいるところも多いと思うが、千恵子選手の
いく施設も利用者の声を大切にしてくれているようだ。
お互いに「デイサービスは楽しいもの・・」という感覚が最も
大切だと考える。
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