過日テレビ朝日で放送されたドラマ「おっさんずラブ」の劇場版が最近毎日の
ように紹介され出演者たちの直接の声によっても頻繁に行われている。
人気番組だったようだが私はこのドラマは残念ながら観たことがない。
テレビで紹介される様子から妻が『しばらく映画も観ていないね・・・
たまにはこんな映画も観たいね・・・』と少し関心をしめした。
そういえば・・・妻の「脊柱管狭窄症・すべり症」と「腎臓機能の低下」の病状が
あらわれ、治療や食事の改善などが始まって以来、映画館へは行ってないことに
気付いた。
妻のサポートのために仕事を辞めてからもう既に1年3か月が経過した。
腎臓のほうは完治することはないようだが少しずつ症状も改善されているので
最低限、現状維持を目標として本人も食事のための献立作りに力も入っている。
腰のほうは病院を近くの整形外科に変えて、私が朝7時半に順番の札を
取りに行き、その後9時前に車で送迎することにしているのだ。
サポートのために仕事を辞めたと言っても妻は長時間や距離のある歩行は
難しいが炊事、洗濯、掃除など日常のたいていのことはできるので四六時中
妻の傍についている必要もなく、私は私で筋トレをはじめ自由に好きなことが
できる状況ではあるのだがなるべく長時間の外出は控えるようにしているので
ある。
そうだ、映画ぐらいなら二人で行けるかもしれない・・・ということになり
近いうちに行くことにしようと話し合った。
映画と言えば・・・
子供の頃は時代劇と西部劇が好きで、お小遣いの大半は本と映画に使って
いたことを懐かしく思い出した。
社会人となってからもそれは変わらなかったが小説を読むようになってからは
戦記物や史実に基づいた作品に関心を持つようになった。
自然の景色や様子を描いた作品や人間味あるほのぼのとした作品、
ドキュメンタリーなどもよく観たが「SF」「アニメ」などはあまり好きでは
ないので殆ど観ない。
最初に出会った洋画は小学6年生の頃、兄と一緒に観た『シエーン』だった。
同じく中学生の頃に観た『エデンの東』は音楽と共に強烈なイメージが
いまでも頭に強く残っている。
こうして思い起こすと、子供の頃初めて見たカラー映画が片岡千恵蔵や
市川歌右衛門主演の『日輪』だった。
これは小学校の5、6年生の頃だったと思う。
カラー映画が普及した1950年代から1960年代の映画のポスターや
案内には必ずと言っていいほど『総天然色』『総天然色映画』などの文字が
入っていたという記憶がはっきりと蘇ってきた。
イーストマンカラーなどと言う言葉も忘れることなく口をついて出る。
今は珍しくないがその後大画面の映画にシネマスコープやワイドスクリーン
などと言う文字が使われたことも懐かしい記憶である。
世の中デジタル化が進み、映画館も閉館ラッシュで衰退が激しいようだ。
そんな中、都内をはじめ、各地の趣向を凝らしたミニシアターが頑張って
いるという。
私の住むさいたま市にも「MOVIXさいたま」「ユナイテッド・シネマ浦和」
「イオンシネマ浦和美薗」「イオンシネマ大宮」などそれぞれ特徴を持った
映画館があるが私は一番近い「イオンシネマ大宮」へ行くことが多かった。
今度は久々に違う映画館へでも行ってみようかと思っている。