各務原アルプスまったり縦走
~桐谷坂→向山見晴台→大岩見晴台→明王山見晴台(384m)→城山(猿啄城跡)→坂祝駅~
11月29日(日)、曇、単独行、距離:約12km、所要時間間込(食事、休憩時間込):約7:30
歩行コース:GPSの軌跡
(コースの前半)
(コースの後半)
標高図:GPSの軌跡
下図から大きくは3個のピークで、前半は多数(15個位)の鋸歯状の小ピークで構成されているのが分かる。
(クリックで拡大)
登山の目的:右膝半月板損傷の回復具合の第3回目確認山行。
第2回目の確認山行は11月16日に継鹿尾山→鳩吹山縦走をしている。
山行リポート:
桐谷坂の祠脇の登山口へ行った所、進入禁止になっていて、代替登山口は関市方面へ200m程行った所であった。そこで、二人連れのおばさんと一緒になる。聞けば「みのハイキング クラブ」のメンバーで、須衛山まで同行することになった。
直ぐに急登で直に尾根道に上がる。後は大小のピークを20余、乗り越えて、ひたすら東方向へ尾根道を辿ることになる。向山見晴台で一休みする。南方が開け、名古屋の高層ビル群が霞んで見えている。北方には奥美濃方面の山並みが見える。因みに、これから先、望める風景も似たり寄ったりである。 須衛山のベンチ前には山ツツジが群生し時ならぬ満開状態であった。
岩坂峠手前の送電線鉄塔近くには葉が紫色の可愛い花が群生していた。名前は知らないので、知っている方がいたらご教授ください。
ここから岩坂峠の向こう側の山並みを望む。低山ではあるが、重厚な山容である。
岩坂峠に降り立つと、明和7年(1770年、245年前)の刻印があるお地蔵さんが野天で侘びしく、鎮座ましましていた。250年余、風雪に曝され目鼻立ちも定かで無い。
岩坂峠と過ぎるとロープの置かれた急勾配のザレ道を慎重に登る。
ピークを一つ越え、無粋な大きな電波反射板の立つ金山(348m、明王山384mに次ぐ高度)に着き、昼食にする。
間もなく、大岩見晴台に着く。この付近になると時々ハイカーと出会うようになった。
因みに、岩坂峠までは誰とも出会うことはなかった。
北方には奥美濃の山々が望まれる。
東北には真っ白に雪化粧した御嶽山を中心とした雄大な風景が望まれる。但し、望遠レンズでないのではっきりしない。
見晴台近くではドウダンツツジが真っ赤に紅葉し、黄葉と調和し晩秋の趣を醸していた。
ここから、ピークを3つ超えて多賀坂峠に向かう。峠手前からこれから向かう迫間山、明王山方向の山並みを望む。里山であるが、結構、山深く見えるのが面白い。
迫間城跡で一息いれ、若い3人組のハイカーと立ち話をする。城跡と言っても何の遺構も説明板もない。因みに、会話をしたのは須衛山で二人のおばさんと別れて以来である。
明王山に向かう途中に大きな(高さ3m位)不動明王の石像が祀られていたので、暫し、額づく。因みに、八方不動明王と書かれた幟が立っていた。
ここから明王山への取付きまでは稍々フラットな舗装道路となる。いよいよ明王山への100m位の急登であるが、ここまでの疲労が蓄積しているので仲々しんどい。
今回の山行の最高点(384m)の明王山見晴台であるが、普段なら賑やかな日曜とは言え、今日は3時近くであるせいか、3人の親子とハイカーがひとりいるだけの静かな山頂であった。
暫し周囲の大展望を楽しみ、ハイカーに記念写真のシャッターを押してもらい、山頂を後にする。
3個目のピークが城山で猿啄城跡がある。この間も静寂で、ハイカーが一人だけ追い越していっただけである。
城跡と言っても、猿啄城跡と刻まれた石柱と櫓もどきの展望台があるだけで、何の遺構も説明板もない。因み、説明板は下山口付近に建っていた。
展望台からは、眼下にゆったりとした木曽川の流れが眺められる。
上流は美濃太田方面で対岸はお馴染みの鳩吹山山塊である。
下流は鵜沼方面で、遠くには尾張三山もぼんやりと姿を見せていた。
城跡からは200m位の急降下であるが、道は送電線巡視路であり、プラスチック製の階段部分が多く、疲れた足には着地の衝撃が応えた。
漸く、下山口に降り立つ。そこには社務所風の建屋があり、水飲み場があり喉が潤せ、周囲は紅葉に彩られ、意外と風情があり、山行の緊張感を解き放ってくれた。
感想:
(1) 膝半月板損傷の回復程度:
7:30歩いても特段、右膝に痛みを感ずるようなことはなく、損傷は回復したと結論できる。以前のように月数回の登山が可能であろう。
然し、再発したら恐ろしいので泊まりがけの山行などは時期尚早である。
後日談:12月2日に久し振りに整形外科へ行き、山行結果を報告し、これで今回の治療に終止符を打つことにした。余談ながら又、マラソン練習を始めても良いかと尋ねたら、無理をしなければOKとの許しも得、大いに安心した次第である。
(2) 所要時間について:
6ヶ月のブランク後、11月3回目の山行をしたが、未だスタミナ不足の感があり、後半では、足の疲労感が大で歩行速度も低下した。そのため予想の所要時間よりも30分位オーバーしたと思う。
(3)コースの難易度:
前半(桐谷坂→岩坂峠→大岩見晴台)は小ピークではあるが15回ものアップダウンがあり体力的に厳しい。又、特に須衛山からの下り、岩坂峠からの登りは厳しく、安全ロープも置かれていて、本格的な登山コースに近く、初心者向けでない。
後半(大岩見晴台→明王山→猿啄城跡→下山口)では、前半ほどの厳しさはないが、迫間山への登り、明王山のアップダウン、猿啄城跡からの下りは急傾斜で楽ではない。慎重に歩けば、初心者でも大丈夫であろう。
(4) コースの満足度:
山歩き自体の面白さ、展望の良さ、史跡(迫間城跡、猿啄城跡はかなりローカル)、紅葉・黄葉、その他、峠の地蔵、不動明王像など変化に富み、アルバイトに値する満足度が得られよう。4年前にはグループで歩いた時には特段の印象は残っていなかったが、今回、一人でじっくりと歩いてみると、仲々に味のある、お勧めのコースであるとの印象を強くした。