どぶがいの屋外アクア

コロナは茶番。世間体を過剰に気にすると権力者に搾取される。おかしいことはおかしいと主張しよう!

近場で二枚貝探し2

2020-01-30 08:37:19 | 野外採集

水路では真冬だというのに活性が高いのかオイカワ達が普通に泳ぎ回っていました。

この時期は深場で冬眠状態に入っているのがセオリーのはずですので、猛暑や台風よりかは断然良いと思いますが、やはり異常気象なのでしょう。


マナマズ









オイカワとメスのヤリタナゴ

両者ともせびれの軟条と軟条の間に黒いチョンチョンがあるのが特徴。カワムツやアブラボテにも見られるので、ハス属?とアブラボテ属の特徴になるのかなと思います。






オスのヤリタナゴ

何とかキレイに撮ろうと試みましたが、曇り空の時の採集でしたのでこれが限界です…タナゴ類は晴天だととても美しい画像を残すことが出来ます。



ヘラとコイの幼魚

駆除がてら持ち帰ろうと思いましたが、調べてみるとこの地域ではコイヘルペスを理由に持ち出しや放流は規制されているらしい。放流禁止は大賛成ですが、駆除目的の持ち出しは認めて欲しいところです。



県民性なのか知りませんがゴミのポイ捨てがひどく目についたので、ペットボトルだけでもと思い、持ち帰り捨てることにしました。


ヤニカスにはげんなりします…携帯灰皿位買えよ!




移入のトンガリササノハガイ







こんな貝が流れのある場所に転がってました。イシガイかそれとも…








ヒルに寄生されていたようです。名前はそのまんまカイビルというそうです。

僕は因みにヌメヌメ系の生き物は生理的な意味で大嫌いです。ナメクジやコウガイビルには絶対触れません…水中のヒルはギリ許容範囲ですw したがって、カタツムリやサカマキガイなんかもしょせんは殻のついたナメクジってところですし、陸生の巻き貝はあんまり…って感じです。

つまり僕はイシガイ目の二枚貝のみが好きなのであって、貝全般が好きって訳ではないのです…(汗)




趣好の話はこの辺にして…

先ほどの貝はカイビルに寄生されながらも生きているようでしたので、正体を確かめるために持ち帰りました。確かめるといってもこの時点で見当はついてましたが…




今回の採集で持ち帰りした貝です。水管に注目してみてください。









以前飼っていたタテボシガイ(イシガイの琵琶湖に生息している亜種関係にある貝、つまりイシガイとほぼ同種)



北関東産カワシンジュガイ(殻の形はイシガイそっくりであるがイシガイはイシガイ科に属するのに対し、カワシンジュガイはカワシンジュガイ科に属するため類縁関係の遠い別種)








おわかり頂けましたか?







ツイッター上でも念押しして頂きましたが、カワシンジュガイで間違いないようです。

今回の採集地域は夏場の気温がかなり高温になる場所ですし、そもそもカワシンジュガイの本来の分布域と大きく異なる場所ですので、120%放流ものということになります。

カワシンジュガイではこの地域の夏場を乗り切れるはずもありませんので、つい最近、放流されたものだろうと思っています。ごく一部の無節操なタナゴ愛好家のせいで生態系は狂うし、規制が厳しくなる。

因みに先ほどのカイビルは自然下ではカワシンジュガイに寄生している事例は確認されていないそうですが…安易な放流をすることにより、こういった寄生虫を河川にばらまいてしまう恐れがあると思います。

ごく一部の無責任なバカな愛好家のせいで愛好家全体が白い目で見られるのは非常に悲しいことです。



わりと活発に這い周ります。

念押しして書きますが、弊ブログはカワシンジュガイの飼育を推奨するつもりはありません。

この個体は放流ものであり、リリースしても環境に適応出来ずに近いうちに生涯を終えるのが関の山だと思われます。

生態系の観点からもよろしくないので、持ち帰り観察している次第です。

本種は環境の変化や高水温に非常に弱く、寿命もとても長い生き物ですので、生半可な気持ちで飼ってはいけないはずです。

タナゴ繁殖の使い捨てや好き勝手な放流は論外ですね。










最後に話題を変えます。また負の部分のお話になりますが…


セボシタビラを乱獲から守るために国内希少野生動植物種への指定に賛成しますという人が一定数いるようですが、特定第1種でも同じように採集禁止にすることが出来るんですよ。特定第1種であれば、養殖ものの流通を妨げることがなく、域外保全が可能になります。特定第1種指定でも同じように野生生物を守ることが出来ます。

全く規制するなという訳ではありませんから。採集を禁止にして、累代飼育を妨げないように養殖ものの流通を解禁して欲しいということです。セボシに限らず、大方のタナゴ類に当てはまる話だと思います。

無節操な愛好家はごく一部存在してしまっていると思います。ですが、okfish中村さんのように環境や種の保存を意識されて、強い信念を持って養殖に取り組まれておられる方の実績や声を邪険に扱うのは違うだろと思います。

環境省の行ったセボシタビラの特定第1種の付かない国内希少野生動植物種への指定は最善策であるとはいえないということです。

保護団体や保全関係者のことはよくわかりませんが、あの人達全員が必ずしも正義のために動いているとは限らないでしょうし…世の中、一定の割合で私利私欲に目が眩んだ悪人というものは存在していると思いますから…

















屋外飼育設備増強計画

2020-01-26 08:11:42 | 魚飼育





暖冬の影響かこの時期でもプラ舟の魚達の活性は高いです。


去年の11月頃から対策していて今更って感じですが、今季から保温性を高めるためにタナゴ達のいる容器には波板を乗せて横に保温シートを貼りつけています。らんちゅう飼育者のブログを参考にしました。

激しい温度変化がもたらす病気の発生はもうこりごりですから…

でも、今年はこんな心配をしなくても良い位に暖かいですね。小さめのプラ舟ですらたまにうっすら氷が張る程度です…一昨年なんか交通機関がマヒして動けなくようなゲリラ豪雪?が降り、プラ舟に3㎝程の分厚い氷が張ったものですが、、、





さて、タイトルなんですが…

屋外飼育用にブロアーを購入しました。

実は去年、購入しましたソーラーポンプは短期間でエアーが出なくなりました、、、orz

一応、直そうとはしたんですが…ポンプ(投げ込み式)が防水仕様のためか分解出来ない構造になってましたし、一般的な室内用のエアーポンプよりつくりが甘い感じがしました。

夏場は在宅時は極力打ち水をすることで乗り切りましたが、秋頃に病気も出しましたし横着は良くないだろうということでブロアーの購入に至りました。





飼育スペースを将来的にはタテに伸ばすことも考慮して、パイプで簡易的に棚を組みました。

DIY未経験ですので、中々段取りが上手くいかず、畑仕事をしていた見かねた近所の方に手伝ってもらったというか殆どやって頂いた状態です(汗)






残念なお知らせ

2020-01-21 08:12:04 | 日記


先日、環境省の閣議決定でセボシタビラが国内希少野生動植物種に指定されることが決定しました。特定の付かない国内希少指定になります。








特定無しの指定の材料として都合のいい部分を抜き取って、ゴリ押しで指定した感が否めないなーと思いますね。最初からパブリックコメントの意見を聞かずにガチガチの規制をすることしか環境省さまは考えておられないようですね…

規制すること自体は良いと思うんですよ。保全のひとつの手段としてね。

指定による規制ありきで今回のセボシタビラに関しては保全は二の次な感じしかしないです。

域外保全の保持であったり、野外採集の規制をするならば特定第1種指定が妥当でセボシタビラは十分にその条件を満たしている訳で、わざわざ特定の付かない国内希少種指定はデメリットの方が大きいんですけどね…(飼育・繁殖が容易で養殖個体の流通が確立されているセボシタビラだから特定第1種が妥当なのであって、アリアケヒメシラウオが国内希少野生動植物種に指定されることについては異論はありません。)


・環境省による新たな国内希少野生動植物種指定

・今年の抱負

・パブリックコメント書きました。
何故セボシタビラを特定第1種指定では無い、国内希少野生動植物指定にすることが良くないかは過去記事にて解説…と呼べる程のものではないかもしれませんが、僕なりに筋道立てての説明をしています。




スクショして、勝手にブログに張るのも恐縮なのですが…僕としても多くの人々に知って欲しいですし、この方も認知されることを望んでおられると思うので、有識者の方のご意見を貼らせて頂きます。







それと今回の指定でセボシタビラが一般人の手から遠ざけられることになりますが…だからといって、愛好家の方々は駆け込み採集的なことは自重してくださいね。

そういったことをすると余計に採集者や飼育者への風当たりが強くなりますから。







南東北里山採集

2020-01-15 10:28:02 | 野外採集

今回は自宅から距離があることもあり、現地での採集時間もしっかり確保したいですから新幹線を使いました。

前々から移動手段について掘り下げたいと思ってましたので、このタイミングで書きますかね。

電車移動について
僕がペーパードライバーということが最大の理由ですし、鉄道旅は個人的に苦にならず昼寝の時間が取れますし、ローカル線に乗ったりすることで地域にお金を落とすことが出来るので、車で高速道路かっ飛ばして現地入りするよりも鉄道移動はよっぽど良い移動手段であると勝手に思っていたりします。

駅から数時間歩き回ったり、路線バスを乗り継いだりすることはザラにありますので、効率が悪いのは否めないですが…ww

本当はどこからどこまで乗ったとか具体的な路線名をご紹介出来たら良いなとは思っているのですが、採集場所に関する情報を事細かにネット上に上げることはその地域に生息する生き物の乱獲を煽る恐れがありますから、やはり書く訳にはいかないですよね。ブログ内で風景画像をあまり載せないようにしているのもそのためです。

それと気になっているのは…車と電車はどちらが環境に対して優しいかですね。

問いかけがザックリし過ぎてますので、普通車・ハイブリッドカー・スポーツカー・山手線等の乗車率が高い路線・新幹線・ローカル線等の様々な条件で比べる必要があるんでしょうけど…(汗)

何で気になったかというとツイッター上では皆さん、プラスチックごみに感心が高いようでビニール袋を紙袋にペットボトルを水筒に替えましょうとかの呼びかけを数多く目にすることが出来ます。実際、海洋ごみというかマイクロプラスチックが魚の体内から発見されて問題になっているようですからね。

逆にいうとこじつけになるかもしれませんが、移動手段に関するツイートは見かけないのでこちらにはあまり感心が無いのかなと思いました。

素人の僕の中ではなんとなく車よりも大量輸送出来る電車の方が環境への負荷が少なそうな乗り物のような感じがありますが…本当になんとなくですよ?

車は排ガスが良く無さそうな気がしますが、電車は電車で多大な電力を必要とする分、発電所をつくる必要がありそうですし、僕の素人考えでは条件によって左右される…ケースバイケースなのかなとしか書けないですね。

ひとつ確信を持って書けそうなのが、移動手段に利便性を求め過ぎないこと…でしょうか?

リニアモーター・新幹線・高速道路・バイパス等を新たに建設することによって、サンショウウオ等の生息地が潰されてしまうと思いますし、利便性を叶えたことによる代償も発生するだろうと勝手に思っています。


前置きがスーパー長くなりましたが…





まずはギバチが捕れました。幸先良いスタートです!






フクドジョウ

日本での元々の分布は北海道のみですので、本州では外来種。噂通りガッツリ定着している模様。大陸のお魚感があって、とてもカッコ良いと思いますし、好みではありますが…


在来種のヒガシシマドジョウは一匹だけ網に入りました。砂地で網をふるっても全然確認出来ず、季節的なものもあるかもしれませんが、フクドジョウとの競合が原因で数が見られないのかなと思うので、春頃にまた採集に行って確かめようと思います。


本命の生き物が見つからないので、フクドジョウ調査に切り替えてみました。

網から逃れたものも多く、沢山のフクドジョウが蔓延っていることを実感しました。僕が今更こんな事書かなくても既存の採集ブログや論文に本州産フクドジョウは度々出てくる訳ですが…

これだけの数の外来ドジョウが居れば、そりゃ棲みかもエサも奪い合いになってこの地域のヒガシシマドジョウは尻すぼみになるなと…難しい理屈とか検証がなくても外来種の侵入がいかに悪いことが分かりますよね?



カジカ大卵型

こちらはフクドジョウの影響を恐らく受けていないのか、沢山いました。



カワムツ

こいつも東北では外来種ですね。



ヤマメ

パーマークが消えかけで紫色に染まった変わった個体でした。申し上げておきますとこちらのヤマメはフクドジョウ調査の時に偶発的に網に入ったものになります。サケ類は禁漁期間であったり捕獲サイズの制限がありますので、注意が必要になります。撮って速やかにリリース。







フクドジョウと共に岩の下で水中越冬していたようです。

前足が長くて厳つい感じでしたのでカジカガエルだと思い込んでいましたが、ナガレタゴガエルであるとご教授頂きました。手ダコと足ヒレでナガレタゴであると判別されたそうです。ツイッターの知識人はホントに凄い方がいらっしゃいます…

二枚貝の同定も大概ですが、カエルに関しても僕はまだまだ修行不足ですね…カジカガエルはアオガエル科でナガレタゴガエルはアカガエル科ですから…雰囲気同定は良くないです。







フクドジョウは駆除も兼ねて食べてみました。カワムツのような小骨はなくわりと食べやすいです。卵持ちもいましたね。

フクドジョウはヌメヌメしていて弾力があり、捌くのか大変でしたので、泥抜きして内臓ごと食べるのが楽ですね。






おまけ




特盛山椒魚本のクラウドファンディングの特典のサンショウウオポスター!

めちゃくちゃエロいですw









年納め&年始め採集

2020-01-09 08:34:11 | 野外採集

今さらですが、去年最後に行った採集のことを書きます。画像はその時に乗った床が木製のバス!







アユの放流も無さそうな小さな川で捕ったので、純粋なスナゴカマツカでは無いかと思います。

大河川ですとアユの放流に混じって、西日本由来のカマツカが関東に入り込み、ノーマルカマツカとスナゴの雑種が居るとか…




関東産 ヨコハマシジラガイ!!

諸事情により採集を早めに切り上げたため、じっくりとした探索が出来ずに生きたものは見つけられませんでしたが、それでも関東でヨコハマシジラガイを見つけられたのは大健闘ではないかと自分では思っています。





比較対象として、岐阜産のマツカサガイの殻も載せておきます。https://blog.goo.ne.jp/portal/tags/%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%82%AC%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%82%B8%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%83%89%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A6

ヨコハマシジラガイとマツカサガイは見ての通りそっくりですのでよく混同されていることが多いです。

特徴としてはヨコハマシジラはマツカサに比べて、ギザギザ模様が細かいのとその模様が殻頂付近の狭い部分にしか無いことで見分けられると思います。

個体差があったり、ギザギザ模様が消失していることもあるので難しいですが…(汗)

ツイッター上の生きた貝画像ではヨコハマシジラは水管がイソギンチャクの如くとてもフサフサしていて、マツカサとは全くの別物であることが認識出来ました。僕も生きた両者の姿を見たいものです。









ここからは今年最初の採集になります。












魚はタモロコ、メダカ、フナ、オイカワ、タイバラ






ドブガイ類の殻を見つけました。殻高は低めですが、殻長は14㎝もあります。


因みにうちで飼育しているヌマガイと思われるものは殻高が高めで殻長は12㎝です。

ネット上の図鑑を見るとヌマガイは10~20㎝の大型になり殻高があるとされ、タガイは10㎝程度の小さな種で殻高は低いと書かれていることが多いと思います。

今回確認したドブガイ類はどちらにも当てはまらない個体なのではないかと思ってしまいました。ドブガイ類は分類が混沌していて研究が進んでいないようですので、サンショウウオのようにそのうち種類分けが為されることを期待したいですね!



イシガイと思われる殻もいくつか見つけましたが、生きた貝は見つかりませんでした。



アカハライモリ

この時期は冬眠していますが、たまに徘徊しているのもいます。