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中国公船が無断で領海・接続水域に入ってきても制止できないルールがある/少数派

2019年03月26日 | 東アジア・海外の知識
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/東アジア・海外の知識
Part1 領海・接続水域・排他的経済水域3
中国公船が無断で領海・接続水域に入ってきても制止できないルールがある

M4622496 航空自衛隊の戦闘機

頻繁に、尖閣諸島の領海に中国船が入ったニュースを聞きます。言わば自宅の敷地内や庭に、不審者が無断で入ってきたようなものです。例えば他国の戦闘機が領空を侵犯しそうな場合、即座に航空自衛隊が“スクランブル”(緊急発進)を掛けて、日本の空域に侵入しないように警告します(2014年は943回、ロシア機473回、中国機464回、北朝鮮6回)。それに比べて、日本政府・海上保安庁の中国船への対応は甘いとお感じの方が大半かと思います。しかし領空と領海は、国際的ルールが全く異なるためです。“了解”なしに、“領海”に入れるからです(出た!オヤジギャグ)。「領海ルール」を鑑みると、現場の対応は“精一杯”ながら、よく頑張っていると思います。

その理由は、海は昔から自由という考えが強いため、自国(日本)の平和や安全を脅かさない限り、無断で“領海”や“どんな船でも”通れるからです。中国の海洋監視船・漁業監視船は「公船(政府船)」であるため、公船は民間船とは異なり、今のように航行しているだけでは進路の規制や立ち入り検査はできず、精々、退去を促すぐらいしかできないのです。とはいえ「公船」を悪用していることは明らかで、あのような威嚇・嫌がらせを繰り返しているのです。逆に日本の海上保安庁の巡視船が、無断で中国領海に入ったらとんでもない騒ぎになるでしょう。中国人も、物の道理を知るべきです。

但し中国や台湾の漁船(民間)の場合は、過去、抗議などの意図を持って領海に侵入したため、安全を脅かす行為として海上保安庁の巡視船が進路を阻み放水して対処に当たりました。一方、小笠原諸島周辺海域の中国による“珊瑚の密漁”は明らかに経済活動であるため、日本政府は強硬手段に出ました。しかし海域現場では民間船は捕まえられても、公船は“外交特権”のようなものなので、海上保安庁レベルでは中々難しいのです。現場に任せるだけではなく、「尖閣問題」「対中外交」は、日本政府が毅然たる態度で、国際ルールの遵守、言うべきことは言う強い姿勢が必要です。

Ntopkeiji

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