食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

豊洲市場の建築棟はゼネコンの談合によって言いなりの落札率99.87%/魚を大事にしない日本人R1-17

2018年09月03日 | 江戸前から繋がる世界
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魚を大事にしない日本人シリーズ R1-17
ROUND1 江戸前から繋がる世界の海 Part3豊洲新市場の危険性(移転すべきではない)
豊洲市場の建築棟はゼネコンの談合によって言いなりの落札率99.87%

▽豊洲新市場建設工事の入札結果 (投稿者編集)
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■1回目の入札を一斉辞退し落札予定額を1.6倍、400億円増額させる悪質さ
豊洲市場の様々な問題点を取り上げてきましたが、今号の特筆は豊洲市場の青果棟・水産仲卸売場棟・水産卸売場棟などの建築費が、大手ゼネコンの「談合」によって、平均落札率がなんと99.87%だったことをお伝え致します。表のように大手ゼネコンが見事に?3グループ(JV)に分かれて(本当は分けて)、3棟に入札を掛けました。それも複数グループによる競合入札を避け、3棟各棟に1者(JV)しか参加せず、この時点で談合が図られたと見るのが常識です。入札割りと言い事前に業者が集まり、どの棟にどこのJVが入札参入するかを決めます。次に、質(たち)が悪いのが、表の左側・1回目の入札では、揃って入札辞退を図っています。つまりJV業者間の話し合いによって、辞退することで落札予定価格をせり上げる工作がなされました。1回目の入札の結果、都は契約ができず、やむなく2回目の落札予定額は、当初の約1.6倍、400億円の積み増しを余儀なくされたのです。極めて悪質な談合です。

当時、都は“お金持ち”自治体の特色?を活かし、“高くても品質の良い建築物”を発注する考え方だったので、事前に入札予定価格を公示していました。実に、役人的・甘い考えです。そこをゼネコンに見透かされ、絶大な権力によって入札業者を割り振り、各1者に絞らせたのです。これでは競合が働かず、結局、落札額は平均99.87%に至り、事実上、業者の言いなりです。その結果、空間だらけの市場建築物の坪単価が、内装を充実させた高級ホテルより3倍以上も高いそうです。その前の土壌構築工事も手抜きが行なわれたにも関わらず、談合による高額で「土を盛らずにカネ盛った」と批判されました。豊洲に限らず、新国立競技場や各オリンピック施設建設も同様な談合で成り立っているので、業者は異常とも言える “ボロ儲け”なのです。都の対応が甘いのは、分かっただけでも都の幹部OBがJV企業12社に45人が天下りしているからです。うち局長級以上が3割おり、多くが入札情報収集(発注側の都との慣れ合い官民談合)して、古巣の都を食い物(税金の過剰支出)にしているのです。

■数年間、有害物質が検出されなかったのは検査会社がJV傘下だった
もう1つ、豊洲市場でカラクリがあるのです。かつてはベンゼンが環境基準値の43,000倍、その他の有害物質も数百倍を検出して大騒ぎになりました。土壌改良もあって、その後、舛添前知事時代の2014年~2016.5までの7回に渡る「地下水モニタリング調査」では、全く汚染の異常は見られませんでした。それが移転直前の8回目以降の調査では、突然のように急激な環境基準100倍以上の有害物質が検出され、現在も解決されていません。専門家はいくつかの理由を上げていますが、最大の要因は都が検査会社を替えたからです。つまり以前の検査会社の全てが、何と受注JV傘下の関連会社だったです。有害物質が微量だったという報告は、どう考えても「親会社の意向が働いている」(忖度)としか思えません。とにかく豊洲市場は有害物質だけでなく、政治的・企業的思惑にも汚染されています。どうしても無害化して、築地を健全再生する必要があります。皆様へ、再びのご理解を賜ります。

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