食品のカラクリシリーズ キューピー業務用目玉焼き・スライス卵/鶏卵・玉子製品
安い飲食店の目玉焼きやスライス玉子は液卵を使い卵の形に作り替えた成形品
本物そっくりのカラクリ玉子!黄身・白身の液卵を機械や食品添加物で再合体
いわば卵の成形品(そっくり品)で、本物の卵と見紛うばかりです
■外食店のハンバーグや焼きそばに乗った半熟目玉焼きは3D卵?
前号の「ひらけオムレツ」の他に、キューピー社は驚くような様々なインチキ品を製造しています。2回目は、半熟目玉焼き(写真上)、スライス茹で玉子・半切り茹で玉子(写真下)のカラクリです。安いレストランや飲食店の熱々ハンバーグ、香ばしい焼きそばに乗った半熟目玉焼きは、調理場のフライパンで焼いたものではありません。前号同様、親鶏から“ポコ”って産まれた、純粋な卵をそのまま使っているのではないのです。もう1度、写真上(他の写真も)をご覧になって下さい。驚くほど本物そっくりに見えても、原材料表のように添加物や食品添加物で工業的に合体加工されたものです。言わば「3Dプリンター?」で作ったような(笑)、目玉焼きの形をした工業製品・フェイク食品なのです。実に精巧に作られているため、食べる側は全く気が付きません。皆様も、この話を初めて聞いた方が多いのではないでしょうか!
詳しく説明すると、メーカーはまず大量に仕入れた黄身だけの冷凍液卵(液卵の説明・ページ末)と添加物・食品添加物の力を借りて、半熟のようなトロトロな黄身加工します。次に白身だけの液卵を、同様に添加物・食品添加物と製造機械を駆使し、いかにも焼いたような形状・色具合に作り上げます。最終的に、黄身と白身を合体させて半熟目玉焼きの完成!です。一見、手間が掛かっていそうですが、殻の付いた卵を一々割っていると効率が悪く・コストも掛かるため、このように液卵と食品添加物などを使って不健全な目玉焼きに作り替えるのです。見た目はいっしょでも、ご家庭で卵を割って焼いた目玉焼きとは、似て非なるもの・全く異なるものです。こんな目玉焼きを食べれば、原材料表のような不要な添加物と発ガン性のある食品添加物を、知らないまま大量に摂ってしまうのです。
<原材料> (重量順)
・鶏卵 ・還元水飴 ・デキストリン ・植物油脂 ・ゼラチン ・食塩 ・加工でん粉 ・グリシン ・ピロリン酸ナトリウム ・pH調整剤 ・調味料(アミノ酸等) ・増粘剤(アルギン酸Na・キサンタンガム) ・カロチノイド色素
*あなたがご家庭で作る目玉焼きに、こんなものが入っていますか?
■スライス玉子は黄身と白身を棒状に加工し金太郎飴のようにカットしたもの
また「半熟風スライスたまご」(写真下)は、茹で玉子を薄く輪切りにしたような形状でも、普通の卵をそのまま冷凍したものではないのです。黄身と白身別々の液卵を使い、それぞれ添加物・食品添加物と機械加工によって金太郎飴状に合体します。初めて知る方は、概念さえ浮かばないと思います。そこで詳しく説明すると、竹輪(この場合・白身)を例にとり、胡瓜やチーズの代わりに黄身を差し込んだような棒状加工します。棒状(ソーセージ状)になったものをスライスカットして、1パック15枚入りの冷凍パック(写真下)にしたものがスライス玉子です。レストラン・ファミレス・飲食店などでは、解凍しそのままサラダやメニューの添え物として出されるのです。お客は、カラクリ玉子であることに気が付きません。でもこの場合は、見破る方法が1つあります。普通の茹で玉子なら直径が微妙に違うはずですが、「3D玉子」はスライスされた白身の全経・黄身の径が全く同じです。店で出された際に、しみじみ見てみましょう。全径や黄身の径が少しずつ違えば、まず本物卵でしょう。
*企業は悪賢いので、いずれは敢えて径が異なる製品を作り出すかもしれません(苦)。
半熟風スライスたまご(輪切り)
次に「半熟風ハーフたまご」(写真下)は、卵を縦に2つに切った半切りの形状です。これも先程のように、添加物や機械操作などで合体させていることには変わりありません。信念のないハンバーグ店・ラーメン店・カレー店・丼店・弁当チェーン店では、こんな半熟風(成形)の玉子を乗せて、誤魔化しているのです。目玉焼きや茹で卵ぐらい自分の店で作れよ!と思いますが、飲食店は手間やコストを惜しみ、「不要成分・食品添加物の塊」のようなニセモノ玉子を仕入れるのです。不自然さを越え、食べ物を弄んでいると感じます。
半熟風ハーフたまご(半切り)
■インチキ玉子はコンビニ・回転寿司店・和食店など日本中に蔓延中!
インチキ・カラクリ玉子製品は、今号までの紹介の他にも、玉子焼き・京風たまご(ネギ・にんじん入り)=商品名、寿司の玉子ネタ、出汁巻き・そぼろ・スクランブルエッグ・ベイクドエッグ・茶碗蒸し・親子丼、サラダパック・サンドイッチの玉子など~これでもはごくごく一部で、ありとあらゆる種類の如何わしい玉子製品が出回っています。上記の半分程度を、次号でご案内致します。従って業態も広がり、今まで紹介した以外にも、コンビニ・回転寿司店・有名出汁巻き店・ピザ店・和食店などでも使われています。一方、大手食品会社はこんな玉子製品を出して飲食店を儲けさせ、大事な消費者を騙しているのです。大手食品会社を始めレストラン・飲食店の、「食の倫理観のなさ」に呆れます。消費者の健康よりも企業や飲食店の己の利益を優先するため、残念ながらインチキ玉子が日本中に蔓延中です。残念ながらこんな製品から逃れられませんが、実態を知っていれば、こうした食品を避けることによって、悪い成分の摂取がかなり防げます。
●冷凍液卵とは? 新種?の卵ではありません!実は嫌と言うほど食べていますよ・・・*当ブログでは生卵は「卵」、茹でたまごや加工・調理されたたまごは「玉子」と表記しております(固有商品名は除く)。
冷凍液卵とは? 大半が、米国や中国の多数の養鶏場から集めた卵を液体化してから、現地で冷凍保存したものです。輸入された液卵は国内で解凍され、至る所の飲食店やチェーン店で使われます。店の規模によって、一斗缶(18リットル)や牛乳パックの形態で納められます。2年間は品質保持が可能とはいうものの、病原体を持つ危険な卵、素性の分からない怪しい卵も混ぜられています。また成分不明な食品添加物なども加えられており、健康面でかなり不安が残ります。もはや液卵が蔓延し、殻で覆われた生卵を仕入れる善良な飲食店は少数派とも言えそうです。
▽いつ削除・変更されるか分かりませんが、参考までにキユーピー/業務用製品のサイトを
ご参照下さい。サイト先の左サイドバーのオムレツ・茹卵類カテゴリが見物です。
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3回連載の最後<次号>は、業務用玉子焼き・京風たまご・スクランブルエッグなどです。
前号/安いレストランのふわとろ半熟オムレツは業務用加工品を仕入れ加熱するだけ
ファミレスの輪切りにしたゆで玉子の直径はどうしてみな同じなのか?