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緑豊かな神宮の森にザハ案の異様なデザインの新国立競技場はいらない/東京五輪の危うさR3-1

2021年04月14日 | 東京五輪の危うさ
Oiympictp2 少数派シリーズ/東京オリンピックの危うさVOL.25
ROUND3 新国立競技場 (ザハ・キールアーチ)編 1
緑豊かな神宮の森にザハ案の異様なデザインの新国立競技場はいらない

Jpn19641010_01_2 東京オリンピック大会記念切手のご案内・国立競技場 1964年発行

ブログを移転したため、投稿日と記事の日時・状況と整合性がありません。記事は2014年11月、旧ブログに投稿したものです。ザハ氏デザインによる新国立競技場案は、白紙撤回されました。アスリートファーストの尊重は微塵もなく、政治家・経済界・五輪関係者などは己の思惑・利益・保身のために、東京オリンピックの悪用が目に余ります。年月が経過しても、ブログにてその検証や事実を残しておく必要があると考えます。

ご存じのように、東京オリンピック・メイン会場の新国立競技場は、2,520億円もの莫大な費用を掛けて建て替えられます。多くの建築家・設計者が異を唱えるように、投稿者は今も、新国立競技場の建設には反対です。残念ながら解体されますが、現在の国立競技場を改築(増築)すれば十分に観客が収容できる競技場だったからです。東京オリンピックが招致された時から言ってきましたが、改めて申し上げておきたいと存じます。

「景観破壊」と「税金の無駄」、大きく2つの問題を指摘します。神宮周辺に行かれると感じますが、神宮外苑は東京初の風致地区に指定されるほど、緑が豊かで素晴らしいエリアです。都市の自然的な景観を維持するため、高さなど建物に一定の規制が設けられている地域です。古い言い方なら、“東京のオアシス”です。それを無視して、建築されようとしています。ザハ案は先進性があるデザインとも言いますが、投稿者は周囲を威圧し鼻に付くデザインと感じます。

当初より高さを抑えたとはいうものの、最大70mもの巨大な建物です。ビルやマンションで言えば、概ね20階建てに相当します。旧・国立競技場でさえも高いと思われますが、客席最上部は31m(照明灯は最大56m)です。シミュレーションの結果、ザハ案では外苑西通りはいきなり数十mの絶壁のようなものになると推定されます。いかに異様かが分かります。周辺地域や長い将来を考えて選定したデザインと思われません。異様なものほど、年月が経つと“陳腐化”するのを多々見てきました。

有識者は現在の旧・国立競技場を改築すれば、現在の定員5.4万人から、十分、8万人の収容ができるとしていました。特にヨーロッパ人は、建築物は自然や周囲に溶け込むことを大事にしており、日本人もそうだったのですが。そのため日本建築家協会など建築家と有識者多数が、都に設計変更を求めてきました。あなたが旧・国立競技場周辺に行くようだったら、70mもの高さの建物ができるとイメージして見上げて下さい。神宮の森に、極めてトンチンカンな建物と思われることでしょう。

追記と修正2015.7現在 競技場本体価格は、現時点で2,520億円です。過去に作ったことがない建築方式なので、最終的にさらなる高騰は必至です。但しこれだけに留まらず、オリンピック終了後に施工される開閉式屋根の取り付け費300億円を含めた改修工事に600億円、その他、例えば5年ごとの大幅改修費が50年間で計1,046億円、毎年の維持管理費も数十億円が掛かるとされています。
◇価格の変遷=2012年・1,300億円⇒2013年9月・3,000億円⇒2013年11月・1,800億円⇒2014年・1,625億円⇒2015年・2,520億円

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