
セルフレジ③むしろ多めの店員を配置し不安を拭いお客に慣れさせることが早道・得策

■セルフに置き換えても操作がわからない客のために結局、店員を配置せざるを得ない


■投稿者の文章|セルフレジは長い期間を掛けて切り替えていくことが求められる
日本人・日本の国や企業は何事も導入までは遅いが、いざ設置となると有無を言わせぬほど性急に行うのが悪い癖だ。典型的なのが、マイナンバーカード。あれほど急速に行う必要はなく、急ぐから様々なトラブルが発生する。既号で申し上げたように若い方からお年寄りまでいるのだから、当然ながらメカに疎い方もおられる。米国の州には高齢者・障害者のために、完全機械化が許されず店員や係員の配備を義務付けていると言う。セルフレジの件も本文の岩崎剛幸氏のように、高齢者の苦痛や否定に繋がらないように係員の配置や、長い期間を掛けて切り替えていくのが早道・得策だと思う。企業の効率化優先を一定規制して、高齢者・障害者の”置いてけ堀”(切り捨て・排除)を社会として許してはいけない。もう一方「万引き」は大きな犯罪であるから、万引きを許さない監視や”うっかり万引き”が起こらない仕組みの構築が必要だ。そうした社会的背景とシステムができれば、セルフレジの良さが生きてくるだろう。馴染みの店員さんとの会話を楽しみにしている方には、世知辛くなるが。

前号/セルフレジ②「うっかり万引き」が多発、欧米では社会的失敗とセルフレジが減少傾向
